私達ビキニヒロイン!! 1
「海だ―――――――――!!!!!!」
どこまでも続く青い海と青い空、白い砂浜。
ここは南国のビーチ。
色鮮やかなビキニを身にまとう5人の美少女が、寄せては返す小波に向かって駆け出す。
「ついに来たのね…憧れの海!」
赤のビキニは黒髪ショートボブの活発そうな少女、今津愛海(17)。
「ええ、やっとね」
青のビキニはクールな黒髪ロングの安藤伊織(20)。
「海もいいけど…ちょっとお腹すいたかな…」
黄色のビキニは茶髪セミロングの少女、朽木愛李(15)。
「これからが私たちの本当の戦いなのよ」
緑のビキニは茶髪ポニーテールの少女、村上結衣(18)。
「私たちの力を今こそー!!」
ピンクのビキニは黒髪ツインテールの少女、深江ひな子(14)。
…なんだか戦隊もののような感じがするが、彼女たちはこれでも同じ事務所に所属するグラビアアイドル。
社長の方針で戦隊ヒロイン風のユニットとして売り出すことになったのだ。
そして、この南の島でグラビア撮影。
もちろんこのヒロインたち、ただ撮影をするだけではない。
裏ファンサイトで集められた、高額出資者たちとのサバイバルAVデビューが、待っていたのであった。
南国のリゾート用無人島を、貸し切っての大規模ロケに、浮かれる彼女たち。
いつも以上のカメラ機材が運び込まれていた事になんの疑問も持つ事はなかった。
「皆さ〜ん、まずは宿泊場所のコテージを案内しま〜す。
荷物はそちらにお願いしま〜す。」
女性ADの指示に従い、撮影チーム一同は移動を始めた。
アイドルたちが、和気あいあいとしていた同時刻、島の反対側から近づく、ボートが数隻あった。
ボートに乗っていた彼らこそ選ばれし『高額出資者』である。
年齢、職業、はたまた国籍も異なる十数人が、アイドルとのセックスの権利を得てこの地にやって来たのだ。
「…そろそろかしらね」
5人のアイドルの事務所の社長、八神遥(25)。
自身も人気アイドルであり、独立して事務所を興したまでは良かったものの、資金難に苦しんでいた。
この企画も、遥にとって苦渋の決断だったのだ。
一方、何も知らされていないアイドルたちは、順調にグラビア撮影を始めていた。
カメラマンの注文に従い、思い思いのセクシーポーズ決める。
胸やお尻を強調し、男の劣情を煽る身体に、男性スタッフの股間は、無意識に膨らみを増していた。
「よし、浜での集合画はこれくらいで良いだろう。
次は個人撮影だ、予定通り各グループに別れて、担当アイドルを密着してくれ。」
「それではアイドルの皆さんは、無人島に漂流したというシチュエーションで、各々好きに島を歩き回って下さい。
それを撮影チームが、こっそり撮るという感じでいきます。」
ディレクターの指示に女性ADが補足し、こうして生贄のアイドルたちは、都合よく分断されてしまった。