初体験はお姉ちゃんそして…… 92
翌朝5時半、沙耶を起こし部屋に返した。ここで茜に見つかると厄介だ。そして7時
バーン
部屋の戸が激しく開かれ
「お兄ちゃん起きてる?遅れるよ!」
茜が飛び込んできた。
「はいはい。落ち着け。」
「荷物はこれだよ。大丈夫でしょ。」
「わかったよ。その代わりここに置いとけよ。」
「やっぱり信用してない。」
「さて、朝ごはんを食べに行こう。」
僕らは下に降りていった。
「あらあら、二人とも早いわね。」
「そういうお姉ちゃんだって早いじゃん。」
「舞お姉ちゃん髪整えてるぅ。」
「今日は部活よ。」
「そうなんだ。僕たちも出かけるよ。」
「あら、そうなの。」
「私もお兄ちゃんと出かけるよぉ。」
「じゃあ〜家に残るのは〜ママと沙耶だけだよ〜。」
「そうか。悪いね。」
「大丈夫だよ〜。」
「3人とも気をつけてね。」
「いってらっしゃ〜い。」
「いってきます。」
「じゃあ僕たちもいってきます。」
「泊まってくるからねぇ。」
「はいはい気をつけてね。」
僕は茜と特急の指定席を取った。
「やっぱり快適だねぇ。」
「特急は乗る距離も長いからな。」
「そっかぁ。」
「僕はちょっと寝るから、着いたら起こして。」
「私も寝るぅ。」
「まあ終点だから大丈夫か。」
zzz……
「終点ですよ。」
「あ、どうも。茜、着いたよ。」
「あっという間だったねぇ。」
「寝た分だけな。」
「フリーパス、学生2枚。」
「かしこまりました。」
「お兄ちゃん今日は思いっ切り楽しもうねぇ。」
「お手柔らかに。」
「最初からそれでどうするのぉ?」
「いやいや冗談。」
「最初はあれ乗ろうよぉ。」
「いきなりジェットコースターか。まあいいよ。」
「お願いしまーす。」
「チケットはお持ちでしょうか?」
「フリーパスで。」
「はい。どうぞ。」
ガタン、ゴトン……
「頂上だぁ」
グワァー
「わあぁっ」
「きゃぁぁぁぁ〜」
ガガガガ、ゴォオッ
プシュ〜
「はぁ〜。」
「茜、大丈夫?」
「朝一番はちょっと…きついかもしんない。」
「ハハハ『自己責任』だな。次は?」
「ゆっくりしたゴンドラに乗る。」
「はいはい。」