ツインズ・パニック 22
セックスだけはする前に解放されたが、既に快楽を知った身体で人一倍早熟・・・
どうもそう言う薬も使われたらしい。
解放され2年かけて一般生活には馴染むよう訓練は受けたが、身体まではどうにもならなかったようだ。
期間が長かった亜美さんは特にそうで、毎回相当数のセックスをせねば耐えられぬ身体だったのだ。
2年でましになったらしいが、壮年から老年に差し掛かる親父だけでは足りず、親父公認で複数の男と行為していたようだ。
ただ娘の方は2年で随分と一般生活できるレベルになり、特に由梨の方は普通の女の子に近い感覚まで戻っていた。
麻友の方は早くに親父と結ばれたから、まだ亜美さんを受け入れれたものの・・・
由梨の方は色々とこじらせて亜美さんとの関係を悪くしてしまったようだ。
「お兄ちゃんは・・・この淫乱ママが男を襲い回らないようにしっかり相手して欲しいです」
「あら、いいのかしら?」
「色ボケかまして男連れ込まれるよりマシですっ!」
…どうやら俺が亜美さんを抱くのなら認めます、ということらしい。
そうでもしないと亜美さんが我が家に見知らぬ男を連れ込んで致す、なんてこともあるんだと。
それはちょっと嫌だ。
「拓人くんは大丈夫かしら?」
「俺の身体を考慮してくだされば…」
「ふふふ」
ああ、なんだこの素晴らしい笑顔。可愛いけど怖い。
「拓人くんには感謝しきれないわ」
「はあ」
「この家に来てから由梨と会話らしい会話が無くて、私のせいでグレたと思い込んで、ずっと悩んでたの」
「……そりゃあんなトラウマ植え付けられたらグレたくもなります」
俺の言葉にニコニコと言うかニヤニヤと言った感じの笑顔で、『麻友とはこれで上手くいってるんだけどねぇ』と言う亜美さん。
双子とは言えそれは性格の差なんだろう。
こんな風に3人でキャッキャッと言いながらその日は朝を迎えたのだった。
そしてその朝・・・
当然と言うか家族会議になる。
少し照れ気味の親父と、親父に抱きつきうっとりする麻友。
対抗するように由梨は俺に抱きついている。
「・・・まぁ、そう言う訳でな・・・麻友が16になったら籍を入れるつもりだ」
「麻友はパパのお嫁さんになるのっ!・・・でもお兄ちゃんは、お兄ちゃんなのか息子なのかが問題よね」
なんたろうか・・・
うんざりする程ラブラブな二人。
年の差は亜美さんの年齢よりある。
「じゃあ由梨がお兄ちゃんと結婚するから・・・お兄ちゃんは麻友のお兄ちゃんですっ!」
「さっすが由梨っ!、頭いいっ!」
頭いいのかこれ・・・
いや、考えないでおこう。
もう一つ考えないでいる事は俺も親父も麻友も由梨も全裸なのだ。
そんな俺たちを亜美さんはちょっと遠くでいつものような笑顔で眺めていた。
…やはり全裸で。
「で、なんで俺たち全員裸なんでしょうかね」
「うふふ、お互いの愛情を見てもらうためじゃない」
「マジで…!?」
そう言う俺に亜美さんが返してくる。
「それに私達には裸の方が自然なの・・・ずっと全裸生活だったからね」
「もしかして着慣れないとか窮屈とか?」
「そう言うのも多少あるけどね・・・一番の理由は、着衣ってプレイの一環だったから、興奮して発情しちゃうのよ」
笑いながら斜め上の答えが返ってきて面食らう。
普段が全裸だから確かに見られる事に3人共余り恥じらいはなかったんだろう。
そして着衣は言うならばコスプレエッチの感覚だったんだろうか。
「由梨はお洋服でおしゃれが大好きだからっ、ビッチママとは違いますっ!」
「でも、一番パンツ濡らしてるの由梨だよね」
「麻友っ、何で言うの!!・・・由梨が濡れるのはお兄ちゃんが散々焦らして抱いてくれないからですっ!!」
あれ、俺に飛び火した。
なんか俺が悪い流れ?
「そうだな、責任取って拓人は由梨を可愛がってやらなきゃな」
「流石旦那様だわ」
親父と亜美さんがそう言って笑い合う。
それも何か違うだろうとツッコミたい。