姉・妹ぱらだいす 20
「亜純ちゃん、上手いな…」
彼女の年齢を考えればかなりのクオリティだ。その辺の漫画家やイラストレーターとも遜色ないだろう。
その対象が亜衣ちゃんに似ていて、不思議と愛おしい感情まで湧いてくる。
そんなうちに家に帰ってきた。
「私たちにはまだお姉ちゃんほどの色っぽさもセクシーなところもないけど」
「負けない気持ちはあるんだ」
2人が僕の耳元で囁く。
「絵だけじゃなくて漫画にしてみるね」
「お兄ちゃん専用の作品だよ」
「うん」
二人の気遣いとクリエイティブな一面に驚かされる。彼女たちの歳ならアイドルやコミックやゲームの美少年に夢中でもおかしくないのに、店で引き取りを待つ成人向け雑誌を資料にして取り組むのだろう。
「いっくん、ただいま」
「杏奈」
「いいの?くつろいでいて。宿題まだでしょ?」
「ああ、それは…」
「見てあげるから」
杏奈は明日学校だから一番早く帰って来たようだ。僕はくつろいだり妹達と食事を済ませ、彼女たちは入浴していた。
僕は杏奈に宿題を手伝ってもらった。姉なのを差し引いても僕や亜衣ちゃんみたいな地元校より頼れる。
「いっくん、今日はあたしとお風呂ね」
物音で妹達が上がったとわかるし、今家にいる姉は杏奈だけだから取り決め通り彼女と一緒に入ることとなる。
杏奈は僕の背中を流してくれ、身体も隅々まで洗ってくれた。
杏奈の手の触り方が細かいところまで刺激するようでまた風呂の中で股間が反応してしまう。
僕はお湯の中に身をつけ、杏奈が自分の身体を洗い始める。
「いっくん、今日は楽しかった?」
「もちろん」
「そう、私もだよ」
なんだか水着の時よりも全裸のほうがしっくり来る。姉妹の中で最初に裸を見たせいもあるだろう。
「ねえ、ローション置いてあるの知ってる?」
「ああ、ボトルだらけだけど」
「今日ね、更衣室でフーゾクっぽい人が話してて、素股ってプレイがあるって知ったの。だから、ここに寝てみて」
「あの、杏奈…」
「大丈夫よ、本番じゃないから。そこまで抜け駆けすると、さすがに三人で揉めるし」
僕は曖昧に答えつつも、姉達の間でどんな話になってるのか分からないけど、杏奈だけ断るのも何なので浴槽から出てから横たわる。
横になるとモノがピンと反り立ち、杏奈の目の前でこれでもかとアピールする。
ちょっと恥ずかしい気持ちだ。いつもこんな感じじゃないのに。
「元気だね、いっくん」
「できるだけ、早く…」
「大丈夫。まだ……それに、私はじっくり楽しみたいから」
杏奈が僕の真上でまたがる。ソコも何もかもすべて丸見えだ。