初体験はお姉ちゃんそして…… 121
「あ〜これやろ〜。」
「『ストラックアウトビンゴ』か。」
「16枚のパネルで二つ以上のビンゴを出せば景品がもらえるって〜。3球づつ交代で投げよ〜。」
「4回外したらゲームセットだから、最初は確実に真ん中を狙おう。」
「よ〜し。じゃあ真ん中の四枚ね〜6、7、10、11のどれか狙うよ〜。え〜い。」
ばすっ
「15番だった〜。」
「勢いが無いから途中で失速して球が落ちるんじゃない?」
「変化球だよ〜。」
「はいはい。」
結局沙耶は15番、12番、11番と連続ゲットした。
「ゲームは天才的だな。」
「お兄ちゃんの番だよ〜。」
「じゃあ2番3番を狙うか。」
ザッ、ビシュッ ゴ〜ン
上のフレームを直撃した。
「残念〜。お兄ちゃん力入れすぎだよ〜。」
「じゃあもう一回。」
ザッ、ビシュッ ズバン
2番とその下の6番の間に命中し、2枚抜きだ。
「凄い凄ぉ〜い。それにワインドアップでかっこ良かったよ〜。」
「2枚抜きは偶然だよ。」
その次の球は14番を抜き早くもリーチだ。
「じゃあ沙耶が決めてくるね〜。」
「任せた。」
「え〜い。」
バスッ
「9番だ〜惜しい〜。」
「次は?」
「当然10番でしょ〜。そ〜れ。」
バスッ
「やった〜ダブルビンゴ〜。」
「凄いな。」
「次は二枚抜き狙うよ〜。え〜い。」
バシュッ
宣言通り3番と7番を射抜いた。
「トリプルビンゴだ〜。」
次に僕は5番を抜くがその後立て続けに失敗。
「ごめん。やばくなってきた。」
「良いよ〜もう端っこばっかだし〜。」
「そう言ってくれると助かるよ。」
「8番狙うね〜。そ〜れ。」
ガァ〜ン
「外のフレームだ〜。もう一回8番。え〜い。」
バシュッ
「やったぁ〜。4ビンゴ達成〜。」
次は下のフレームを直撃したが、4ビンゴで図書カードをもらった。
「四隅が残ったか。しょうがないな。」
「でも〜こんなに抜けると思わなかったよ〜。図書カードは舞お姉ちゃんにあげよ〜。」
「マンガ買うんじゃないのか?」
「でも……6月に舞お姉ちゃんが好きなの買ってくれたから……」
沙耶は申し訳なさそうに言った。マンガ雑誌と引き換えにお姉ちゃんと僕の二人でのセックスを理由にお仕置きはなしってことにしたんだった。
「あの時は……本当に……羨ましかっただけで……」
「もう良いよ。泣くなって。僕は怒ってないから。」
「舞お姉ちゃんは……沙耶の事……」
「怒ってないと思うよ。」
「うん……。」