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由真
官能リレー小説 - ロリ

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由真 15


最後の8人目の男になった。もうそれまでに、願い事はあらかた出てしまっただろうと思っていたが、男たちの願いは まだ尽きてはいなかった。
「ボクの顔に、二人でタバコの煙を吹きかけてください!」
男たちの中に舌打ちが走った。
「ああ、原作にはあったヤツだな。」
「タバコは違法だろ…… って、ボクたちのやった事も違法だけどさ。」
男は20センチほどの、先にタバコをはめたホルダーをさし出した。由真はそれを受けとってくわえた。男がライターで火をつけると、由真は唇から煙を吹き出した。
まみが聞いた。
「由真、タバコ吸えたの?」
「おじいちゃんに時々火をつけてあげてたからね… ‘雰囲気’は出来るんだ。それにこれ、本物のタバコじゃない。おじいちゃんが使ってた『咳どめのタバコ』だわ。」
由真はひざまづく男の前に近づくと、くわえたホルダーをはなし、男の顔にゆっくりと煙を吹きかけた。
「お、おお、おおおぅ……… 」
男は身体をねじらせるように振るわせた。


由真はまみにホルダーを渡した。
「煙を吸いこまないでお口の中にキープするの。それを出せば‘雰囲気’ができるから。」
まみがホルダーをくわえて煙を吸いこんだ。そしてまみは、興奮して半開きになっている男の口元に煙を吹き入れた。
男は香炉のように唇から煙をたちのぼらせ、異様な微笑をうかべた、らそれは明らかに男が性的欲望が満たされた表情だった。
(すごい、まみちゃん… 私も負けてられないわ。)
由真はまみの持つホルダーを取って煙を吸いこむと、ひざまづく男の股間にピンと立つチ○ポの先に吹きかけた。
「おおっ!」
まわりの男たちが歓声をあげた。煙をかけられたチ○ポの先から、精液が噴きあがってきたのだ。真由は「非接触」のチ○ポが射精するのを初めて見た。いや、その場にいた男たちもそうだったに違いない。
他の男たちの声がした。見ると男たちはある者はひざまづき、ある者は四つんばいになって、
「姫さま、私たちにも煙をお与えください…」
と呼びかけていたのだ。
8人目の男が怒って叫んだ。
「馬鹿野郎!これはボクの願い事じゃねぇか!」
すると、まみが自分の胸を8人目の男の頬に当て、
「いいじゃない。みんなで楽しみましょうよ。」
と言った。そして8人目の男に、ホルダーに新しい「タバコ」をつけるように示した。
男に新しい「タバコ」に火をつけさせたまみは、
「ありがと。」
と男の唇に最初の煙を吹き入れた。
(まみちゃん、本気で『小悪魔』だ… )
そばに立っていた由真は、この一時間ほどでまみがすっかり姿をかえた事を感じた。

帰りの車の中で、まみは由真にもたれて眠っていた。
由真は時々まみの胸に触れながら、窓の外の景色を眺めていた。
「ふり回して悪かったわね。」
運転している西生が言った。
「…同じようなイベントがぶつかってしまって。」
由真が言った。
「でも、すごく楽しかったですよ。」
すると西生は、
「そんな事言うのなら、またあんな『お仕事』させちゃうからね。」
と冗談っぽく言った。由真は答えた。
「先生、私はかまいませんよ…」
すると眠っているまみがつぶやいた。
「私もよ…… 」
それは寝言なのか、寝たふりしての返事なのか、よくわからなかった。

  ×

由真のクラスの休み時間。男子たちが騒いでいた。
「今度、深夜に『戰慄乙女鬥士』の新シリーズやるらしいな。」
「ホントか、 またヤネン姫出てくるのかな?」
「俺はナンデ姫が見たいな…」
そんな会話を背中で聞きながら、由真は苦笑していた。しかし隣に座っていた十年 蘭(ととせ らん)は冷めた表情で真由に話しかけてきた。
蘭「男子たちって、三人集まったらあんな話ばかりね。」
由真「そうね、お子様ね。」
蘭「あんなエッチなアニメばかり見てるのね。」
由真(エッチだって知ってるんだ… )
蘭「でも、アイトくんはステキよね。落ちついてて、言葉に品があって… 私、好きだな。」

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