孕ませコロシアム 9
「今日も盛況じゃないの」
「おや、カティー。君がこの時間から来るなんて珍しいね」
次の試合に向けて準備が行われている間VIP席で胴元である男女が話し合いをしていた。
「相変わらずね、確か次の試合もあんたの所でしょ?」
「そそ、14歳の町娘。多少の手ほどきを施しているけど冒険者や兵士ではないからね。公平を期して相手は召喚士が呼び出すラフレシアだよ」
「あなたがやり始めたタイムアタックバトルね、動かない植物系なら30分ってとこかしら?」
「さすがカティー、正解だよ」
「その子、試合が終われば買いが殺到しそうね」
「そのための投資と演出だからね。儲けは出してもらわないと」
そうこうしている内に時間は経ち、コロシアムの中にローブ姿の男が入ってきた。
ローブ姿の男はコロシアムに中心へと進み詠唱を開始する。
詠唱が終われば地面に魔法陣が広がり、召喚の光がコロシアムを照らし光が収まるとそこにはこれから暴れる植物系モンスターラフレシアがいた。
日も中天を差し掛かり燦々と照り付ける太陽を受けラフレシアは触手を伸ばし、準備万端である。
ラフレシアを召喚し終わったローブの男は邪魔にならない様にすぐさま入ってきた入り口に退散し、入れ替わりにキャロの実況がこだまする。
「みなさーん、お待たせしましたー!第三試合の始まりです。まずは対戦相手であるラフレシアを召喚してくれた召喚士に惜しみない拍手を!!」
パチパチと召喚士に向けて拍手が送られる。
「そして皆さんそのまま拍手でこのラフレシアに挑む少女をお迎えしましょう。選手入場でーす」
ラフレシアが召喚された。怖い…あんな化け物と戦うの?嫌だよ…お母さん、お兄ちゃん…でも…
ゲートを抜け、いよいよ私はこの恐ろしい舞台に上がる。
「メイド?」
「ヒョウ!可愛いじゃん!」
「ゾクゾクするぜ」
「プスっと貫いてやりたいぜ!」
「なんか歩き方が頼りないが大丈夫か?」
私はフォーレストからところどころに防御魔法の宝石を埋め込まれたメイド服を与えられた。
丈の短いスカートの裾から吹き込む風が、スーッと陰部を生でくすぐる。
ガーターストッキングは穿かされたしたっぷりした胸を包むブラジャーは与えられたけれど、股を覆う下着を身につける事は許されないなんて、恥ずかしいし悔しいなあ。
デザインは可愛いから、普通の仕事で着られたらどんなに良かったか、それを思うと惨めで涙が出てきそうよ。
「さあ、本戦がデビューとなります、メイド剣士のソーニャちゃんの登場ですっ!!」
「可愛いじゃない。それに子供もたくさん産めそうだし、人気出そうよね。それにしてもフォーレスト、貴方が真っ先に犯したかったのでは無くて?」
「商品に手をつけるのは自分の首を締めるだけさ」
カティーの冷やかしめいた言葉に、笑ってかぶりを振るフォーレスト。
「200勝の豪傑も随分大人しくなったのね」
「愛のある奉仕が好きなだけさ」
このフォーレストという男、かつてはあちこちのコロシアムで武名を轟かせた戦士だった。このハラムイでも何度も戦っていて倒した相手は必ず孕ませていて、多くの娘がいるのだ。
「どうぞ」
二人の横から、グラスにワインが注がれた。
「ありがとう…あら、始まったわね」
「うむ」
眼下の舞台上ではキャロの声が響いていた。
「今日がデビューとなりますソーニャ選手、どんな戦いを見せるのでしょうか?さあ、本戦は一対一、30分タイムアタックバトルです!時間内にラフレシアをソーニャ選手が倒せなければ負けとなります!では、スタート!!」