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エルドラ戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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エルドラ戦記 7

どんな悪戯をされてしまうのだろうとエルドラはヒヤヒヤしていると、いつの間にか妖精が小包を抱えているではないか

エルドラは慌てて自分の荷物を確認すると、依頼の品がなくなっている。
再び妖精の方を見ると、妖精はクスクスと笑い、森の方へ逃げてしまった。

「ああもう、あの悪戯っ子め!!」

そう言ってエルドラは妖精を追いかけて森へと入って行った。

ナバル郊外の森。

「クッ、どこいったんだ…油断した僕が悪いけど…許せん。」
依頼の荷物を妖精に奪われたエルドラはナバルの街郊外の森の中に入った。
しかし、依頼品の研究書を盗んだ妖精の姿は見かけず気ばかり焦っていた。
「ここは耳を澄ますか……」
頭に血が昇りかけるエルドラだったが、直ぐに冷静になって耳を澄ました。
何故エルドラが耳を澄ましたのは訳がある。
それは妖精の声を聞く為である普通の人間では妖精の声を聞くのは不可能であるが、人間と淫魔のハーフであるエルドラだからこそ妖精の特殊な声と魔力を感知できるのである。
ランラン、ララン、ラン。
「あそこか!!」
流暢な歌声が聞こえたエルドラは一気に走りだした。

ナバルの郊外の森の奥。

「ハアハア、見つけたぞ。」
「遅いよ、ハ−フ淫魔くん。」
歌声のする場所についたエルドラは切り株の上に研究をのせて、研究書に座って歌う妖精をみつける。
依頼品を盗んだ妖精はエルドラが来ると待ちわびたかのように遅いと呆れる。
「んで、妖精さんは何が目的なんだい。」
「話が解るわね〜でも、妖精は止めてフェリアって名前があるのよ。」
やや、むっとした表情でエルドラは妖精の目的を訊く。
フェリアは察しの良いエルドラに喜び自分の名を名乗る。
「そうか、じゃあフェリア依頼はなんだい。」
「私の仲間達が熱病に罹ったの。病気を治すにはこの近くにそびえるゴディバ山の頂上に咲くシェリアの花が必要なの。でも、ゴディバ山は最近モンスターが蔓延って大変なのよ。」

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