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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 268

そして、あの体験と淫らになった身体のせいで、欲望の視線が心地よく受け止めれるようになっていた。
要はこの格好…ファニーが自ら見せているのである……無意識を装って…
視線を浴びる事にファニーの牝臭が強くなっているのがその証拠であった。
だが、ファニーから発するのは、淫らな牝臭だけでない。
高貴なる気品と毅然とした強さ……
それは彼らの崇拝するレイ以上に獣人達に近寄り難い雰囲気を与えていた。
獣人達の全てがレイ以上にファニーを崇拝するようになるのに時間はかからなかった。

訓練を始めると、薄いビキニに包まれた豊満な胸と尻が奔放に揺れ、普通の人でも分かる牝臭がファニーから発せられる。
それは、練習相手を務めるレイ達すら発情させてしまう程であった。
しかし、本能に忠実な方である獣人達は、股間を硬くしながらも、まるで女神に仕えるように彼女達の周囲を固め不埒者から守ろうとしていた。
その獣人の剣幕に、ファニーに欲情した男兵達も遠巻きに見ているしかなかったのだ。
今のファニーは、そんな男兵にすら優しい笑みを見て、許してしまうのだが……

訓練を終え、沢の清流で汗を落とすファニーとレイ。
以前のレイはファニーの沐浴が終わるまで護衛を兼ねて控えていたが最近はファニーの命令(最初はお願いだったが頑なに拒むので命令になった)でいっしょに水浴びをしていた。
「また、傷つけたのね」
ファニーはレイの左手を取り新しい傷痕を見つめた。
「申し訳ありません姫様。自分の心の未熟が許せずに…」
「違うわ。あなたが未熟なんかじゃない。こうなったのは私のわがままから始まってるの。これは小娘の尻ぬぐいのせい。だからあなたは自分を責めないで」
そう言うとファニーは左手を頬に擦り寄せて慈しむ。
「姫様は小娘なんかじゃありませんっ!!……それに尻拭いなんてそんなっ!……主君を支えるのは臣下としては当然の事ですっ!!」
律義にそう言うレイにファニーは微笑むと、豊満な躯をレイに寄せる。
ファニーは自分を小娘と言ったが、その熟した豊満な肉体と色香は小娘には出し得ないものである。
「じゃあ、レイ……」ファニーの口から漏れる熱い吐息と言葉…フェロモンの塊を含んだようなそれに、レイはビクリと身を震わせた。

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