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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 258

個人戦技に優れる2人のモンデール騎士はその機会を逃さなかった。残るゴブリンを次々に討ち果たしてゆく。
ステファン自身はジュラーブリクに向かうオーガーたちを背後から光の矢で撃つ。
まず1体が胸に穴をあけられて倒れ、最後の1体は首を撃ち飛ばされた。
「続け!中にいるはずだ!!」
ステファンを先頭に、総督府内に突入する救出部隊。
行かせまいとするモンスターの群れに、ミルズ大佐が上空から放った氷の刃多数が襲いかかる。
バスバスッ!
次々に氷の刃が斬りかかり、地上のモンスター達の足が止まる。
その頃上空では、ゾフィーたち「風の鎧」隊の4人が四囲を警戒しながら周回飛行していた。
今のところモンスターは地上の者だけで、空から来る者は見当たらなかった。
眼下ではすでに、飛竜騎兵と後席魔術師たちが地上襲撃を繰り返している。
 
 
「どこだ!」
正面玄関から駆け込んだ彼らは、正面ホールで邪神官2人と出くわしていた。
邪神官が黒い闇を針のように飛ばしてくる。
先頭にいたステファンが光球をぶつけ、相殺する。滝川四郎が斬奸刀を振るい、残った闇の針を撃ち落とす。
ティーエがもう1人の邪神官に光の矢を4発同時に発射し、うち3発が命中!その邪神官は倒れて動かなくなった。
レオーニが突進して、黒い闇を飛ばした邪神官の胸を一突きに刺殺した。
まっ先にマッコイが西側廊下へ飛び込み、メンバーたちは1部屋ずつ開けて調べてゆく。まずは正面玄関に近いアンナを助け出そうという予定であり、探し回り始めた。
この総督府、建物の西半分は居住区、東半分が執務区となっていて、様々な事務処理や受付といった施設は東半分に集中している。
バタン!
6つ目の扉を開く。そこには魔狼1頭と、人間の女性1人、それに赤ちゃんが2人いた。
「アンナ!無事でしたか!」
「ティーエさん!無事だったんですね!!」
うるうると眼に涙を浮かべ、器用に赤ちゃん2人を抱いたまま、近づいてくるアンナ。
だが・・・・
「ウオオオオオン!」
ベートが瞬時にティーエ目がけて飛びかかってくる。
「させぬ!」
滝川四郎が跳躍し、斬奸刀でベートに斬りかかる。
そこにステファンの放った電撃がベートを撃ち、一瞬ベートの動きが止まる。
剣術指南の役目を負っているだけにこの機会を逃す彼ではない。
「斬奸刀、三日月ノ太刀!!」
ブガシュッ!
左前脚の付け根から首元、右胸へと斬りおろす。
流石に一撃では絶命しない。
「うがるる・・・」
手負いとなったベートはますます激しく暴れ出した!
マッコイとレオーニが同時に左右から襲いかかる!
バシュバシュッ!
左右の脇腹を斬ったが、それでも倒れそうにない。
「おのれ!」
「ならば!斬奸刀、神速四段突き!!」
ババババン!
よほど体術を磨いた者にしか見えないような神速で、4発もの突きが繰り出される。それも頭めがけて。
「ギュゴアア!!」

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