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俺とアマゾネス剣奴と巨乳姫剣奴
官能リレー小説 - ファンタジー系

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俺とアマゾネス剣奴と巨乳姫剣奴 22

自分を過信気味だったノリスが、キスネメアに押しまくられている頃…
女性剣奴の控室には、ひどく沈んだ気持ちのブリュンヒルデと、付き添ってきたマルティナの二人がいた。
ブリュンヒルデは、縋るようにマルティナに語るが、少しずつ涙声になっていった。

「ねえ、マルティナ、私、あの牝獅子に……最初の一撃に賭ければ倒せるかもしれないと思ったのに、でも駄目だった……」
「いや、よくやったよ。ブリュンヒルデ。あそこまで食い下がれるだけでも、なかなかできる事じゃない。いいんだ、いいんだ…」
「私の国を倒したあの女に……くっ……ううっ……」

ベルツェンブルク大公国の姫君で剣士でもあり、帝国の平定軍に対して奮戦して名を上げるも、結局敗れて捕らわれたブリュンヒルデが、自分の国を制圧したキスネメアを憎み、討ち取りたいと願っている事を誰よりも知るマルティナは、稽古の機会に乗じて挑むも、結局実力ではねのけられたブリュンヒルデの悔しさがありありと感じられた。
悔しさに泣くブリュンヒルデを抱きしめ、マルティナは彼女の背中を撫でていた。
今はとりあえず泣かせて、気持ちの整理を付けさせた方がいい。そう思ってマルティナは懐で泣く親友を、ただただ受け止めていた。

うおおっ!
どよめきが稽古場から聞こえ、すぐに静かになった。おそらくノリスが倒されたのだろう。
どう考えても、ブリュンヒルデの時よりも短い時間で破られている。
二人とも、聞こえてきたどよめきで何が起きたのかは察していた。

「とにかく、今は強くなろう。私と一緒に。そして、いずれは…」
「うん…マルティナ……ありがとう」

顔を上げたブリュンヒルデは、泣きはらして目元を赤くしていたが、親友のおかげで心の平静はひとまず取り戻したようだった。瞳にも力が戻っている。

「絶対、負けられない。いずれは必ず、ベルツェンブルクを再興するわ」
「ブリュンヒルデ……私は一介の剣奴だけど、ずっと友達だから」

ブリュンヒルデとマルティナ。全く来歴も出自も異なる二人の女性剣奴は、お互いの瞳を見つめ、頷き合う。



その頃、俺、ゲオルグはリデネーレを鍛えながら、自分自身の練習も続けていた。
俺だって次のシーズンで活躍できないと、容赦なくランクを落とされてしまう。

「どおあっ!」
「おりゃおりゃ!!」

その俺は、チャンピオンの"砕き屋"エリックと練習試合をしていた。俺も斬馬刀をぶん回すパワーファイトタイプだが、チャンピオンはその俺の上を行く。
さっきから、俺はチャンピオンの猛烈な攻めを必死に防いでいるところだ。
チャンピオンが使っているグレートソードは、斬馬刀ほど大きくはないがそれでもかなりのパワーが必要な代物。普通の剣と比べると長さも肉厚も上回っている。
それで激しく攻め立てて、パワーとスピードの両方で圧倒できるのがチャンピオンの凄さだ。

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