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刀王伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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刀王伝 16


『うわー』
『きゃあぁー』
不意に外から何やら悲鳴のような叫び声が聞こえ始めた。
『何だろう…?』
『ハァ…ハァ…な…何だか騒がしいわねぇ…』
どことなく不穏な雰囲気に二人もセックスを中断して、カーテンの隙間から外の様子をうかがってみた…。
『『…っ!!!?』』
なんと、武装した男達の集団が村に雪崩れ込んで来ているではないか。
『と…盗賊…っ!!?』
母親が叫んだ。
『ひぃ…っ!!?ママぁ!怖いよぉ!』
リンは怯えながら母親に抱き付く。
そこは年相応の子供である。
『だ…大丈夫よ!リンはママが守ってあげるから…!』
するとドアをドンドンと乱暴に叩く音と男の怒鳴り声がした。
『開けろぉ!!!隠れたって無駄だぜぇ!!!大人しく出て来やがれえぇ!!!』
『…ママ!!来たよぉ!!』
『リン!ベッドの下に隠れなさい!…良い!?何が起きても絶対に声を上げちゃ駄目よ!?』
『は…はい!!』
リンは半ば母親に押し込まれる形でベッドの下へ身を隠した。
その次の瞬間…

バァーンッ!!!!

『おらぁーっ!!!』
『…っ!!!!』
直後、ドアが破壊されて、3〜4人の盗賊たちが家に入ってきた。
リンの母は思わず叫び声を上げそうになるが、何とか堪えて盗賊たちをキッと睨み付けた。
『おっ!良い女がいたぜぇ〜!』
『ラッキー!アニキ、ヤっちまいましょう!』
『へへへ…泣き叫ばねえとは気が強えな。だがその強がりもいつまで持つかなぁ…っ!!?』
そう言うや否や、盗賊達はリンの母に襲い掛かった…。
『きゃあああぁぁぁぁぁぁー―――っ!!!?』
母の悲鳴、ビリビリと布を引き裂く音…。
リンはベッドの下でガタガタと震えながらそれらを聞いていた。
『へへへ…!』
『あぁ…嫌っ!!嫌あぁーっ!!!…アッ!アッ!アァン…!?』
やがてベッドがギシギシと乱暴に軋み始めた。
それと共に母が泣き叫び喘ぐ声も…。
盗賊達がベッドに母を押し倒して犯しているのだとリンは分かった。
さっき母から声を上げるなと言われたが、そんな事できる訳がない。
もし今口を開こうものなら、声より先に心臓が口から飛び出しそうだ。
リンはただただ恐怖におののき震えている事しか出来なかった…。


…それから約二時間後。
未だ恐怖に震えていたリンは、ふと“ある事”に気が付いた。
辺りが静かになっている…。
どうやら盗賊達は引き上げたらしい。
恐る恐るベッドから這い出して辺りを伺う。
『ママ…?』
だが、ベッドの上に母の姿は無かった。
家の中は滅茶苦茶に荒らされ、家具などは破壊されていた。
リンは母のことが心配になり家を出た。
『う…っ!!?』
外に出たリンの目に飛び込んで来たのは衝撃的な光景だった。
辺り一面、村人の死体、死体、死体…。
しかもそれらの死体はリンの知っている人達ばかり…そのショックは計り知れない物があった。
『うっ…おえぇぇ〜〜…』
リンは堪えきれず、その場で嘔吐する。
『…はぁ…はぁ…ママ…どこにいるの…?』
改めて辺りを見回し、母の姿を探すリン…だが、目に留まるのは無惨に虐殺された村人達の変わり果てた姿のみ…。
だが、男や老人、そして子供はまだ良い方だった…一撃で殺されていたからだ。
悲惨なのは女達…誰もが全裸、もしくはそれに近い格好で、明らかに殺される前に凌辱されたと思しき形跡が見て取れた。
すぐ近くには、隣の家に住んでいた年上のお姉さんが、大股開きしたまま、目から涙、鼻から鼻水、口からは涎、そして膣からは大量の精液を垂れ流した状態で息絶えていた。
向こうでは臨月の妊婦だった若奥さんがお腹を切り裂かれて胎児を引きずり出されて死んでいた。
お腹の子はリンの子だった。
村一番の爆乳が自慢だった未亡人の女性は、性器を槍で貫かれて串刺しにされ、槍の穂先が口から飛び出していた。
村の広場の木には村で唯一の宿屋の若女将が全裸で逆さ吊りにされて事切れていた。
リンは彼女の安産型の大きなお尻をバックから責めるのが好きだった。
…皆、リンと愛し合った女性達だった。
『…はぁ…はぁ…ママぁ!?どこ!?お願い!返事をしてよ!!ママぁ!!?』
地獄のような光景の中、リンは泣きながら母を探した。
希望はあった…女の死体の数が明らかに少なかったのだ。
母は殺されなかったかも知れない…いや、きっと生きている…そう信じてリンは村中を探し回った…。
だが、そんな彼の淡い希望は無惨にも打ち砕かれる。
焼け落ちた教会の跡で、リンは大量の女達の死体を見つけた。
どうやら盗賊達は最後に女達を教会に閉じ込めて火を放ったらしい。
死体は全て消し炭と化しており、体型や胸の膨らみなどで辛うじて女と判る程度…誰が誰だかも判らない有り様だったが、それでリンは母の死を本能的に悟った。

『…う…うぅ…うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』

リンは絶叫した…。

 * * *

「……ん…あぁ、なんだ…夢か…」
リンは目覚めた。
「…チッ…嫌な夢見ちまったぜ…ほんと…」
ふとリンは未だローザと繋がったままである事に気付いてペ○スを彼女の膣から引き抜いた。

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