PiPi's World 投稿小説

幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 121
 123
の最後へ

幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 123

 馬頭鬼の言うように、カズの股間でそそり立った逸物は、歳の割には中々立派な『大人』のものだった。
「へへっ、あの市長のドラ息子より、カズの方がよっぽど大きいじゃねぇか」
「そっ、そうか…」
 嫌いな奴より、自分が優れているという言葉に、カズは少し上機嫌になる。
「まぁ、俺には負けるがな」
「へっ?……デカッ!」
 馬頭鬼の股間にそそり立つ巨根を目にし、カズは驚愕の叫びを上げた。
(何だこれ!? 馬並みってレベルじゃねぇぞ! 大根…いや、丸太かっ!?)


 カズと馬頭鬼が互いのモノを見せ合っている間、しゃがんだまま紅夜叉も2人の逸物に見入っていた。
(相変わらず、化け物みたいなチンポだなこの馬……
 それにこのカズってのも、あのヤクザぐらいあるんじゃないか? まだ中学生ぐらいだってのに……)
 目をトロンとさせて見惚れていたが、ハッと我に返り、胸の鼓動を抑えながら立ち上がる。
「そっ、それで…次はどうするんだ」
返答に困るカズだが、こんなときのセオリーを思い出した。
「あ、あの。お馬さん?」
「誰が馬だ〜!」
「あわわわわ!妖怪さん!?」
「め・ず・き!馬の頭の鬼と書いて馬頭鬼だ!」
「め?ば?牝馬?」
「馬頭鬼様と呼べ〜!!」
馬の歯がガチガチと鳴らされ、口の端から泡立った涎が流れ出す。
「馬頭鬼様!こういったシュチュエーションとして、撮影なんていかがでしょうか〜!!」
カズは尻餅突きながらも慌ててポケットから取り出した携帯電話を翳した。
「小生意気なやつも動画にしちまえば首輪を着けたも同然!
手軽です効果的だ!」
そしてカズ本人は撮影係としてプレイに参加しても顔はフレームに入らない安全地帯にいるつもりであった。
さらには『少女と獣人』という絡みは例えCGでもその手の人には受ける動画になると思った。
この時カズは自分に撮影できても編集の知識も経験もないことに気づいていなかった。
「ほぉう、そりゃ面白そうだな」
 カズの思惑も知らず、馬頭鬼はこの動画撮影に興味をもったようだが。
「じゃぁ、カズが監督兼カメラマン。俺が男優だな」
「はい、そういうことで」
「よし、それじゃ早速始めろ」
「はいっ!」

(こいつら二人とも、いっそ天照光臨で纏めて灰にしてやろうか…)
 紅夜叉は段々とカズの事が、人質とは思えなくなってきた。
 しかし、『極力人間を傷つけるな』と、日頃から赤千穂に言われてきた為、とりあえず我慢していた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す