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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 122



(この野郎…)

カズの仕草に対し、紅夜叉は苛立ちを覚えていた。
カズは紅夜叉の褌が地面に落ちると唾を飲み込んだ。
カズは決してロリコンではない。むしろ無関心だった。
屯するコンビニの駐車場では胸の大きい女性がいれば声をかけたり囃したり。
そんな巨乳好きを知って圭吾に連れて行かれたホテルでは圭吾が爆乳女と激しいSEXをしているのを見せ付けられては心の中で血の涙を流し、『いつか殺してやる』と呪っていた(実際にはそんな度胸はない)。
しかし、今、目の前のようやく陰毛が生えてきたであろう褐色の幼女の裸を目の当たりにしてカズの股間は今までにないほど緊張していた。
 ここで恥ずかしがって手で体を隠したりすれば、逆に馬頭鬼を喜ばせるだけだろう。
 そう思った紅夜叉は、堂々とした姿勢で右手を腰に当て、カズと馬頭鬼を睨みつける。
「それで、次は何だよ?」
「あっ、あぁ次は…」
 紅夜叉に訊かれ、何か命令しようとしたカズを、馬頭鬼の言葉が遮った。
「おい、こいつの息子が苦しそうだから、楽にしてやれ」
 そういって、ニヤつきながら馬頭鬼がカズの股間を目で指す。
「楽にって…」
「要するに、ズボンとパンツ脱がせろってことだよ」
「へっ?!」
 この言葉には、紅夜叉よりカズの方が驚いた。
「……チッ! しょうがねぇな。おいっ、立てよ」
「あっ、あぁ…」
 紅夜叉に促され、カズがソファーから立ちあがる。
「まったく…何でオレが…」
 ブツブツ言いながら、紅夜叉はカズの前にしゃがみ込んだ。
 その時初めて、カズは紅夜叉の髪に隠れた額の角に気づいた。
(このガキも人間じゃねぇのか!? 一体どういう状況になってんだ俺………)

 この時のカズの服装は、学校の夏服であった。
 紅夜叉がベルトの金具を外そうとして、ふとカッターシャツの上からカズの腹に手を当てる。
(結構鍛えてるな)
 圭吾や他の不良達とつるむようになってから辞めてしまったが、陸上部で身体を鍛えていた時期があり、カズの身体は中々引き締まった良い肉付きをしていた。
(…まぁ、どうでもいいけど)
 さっさと済ませようと、ベルトの金具を外し、ズボンのフックとファスナーも外すと、パンツも一緒にズボンを下ろした。
「…うっ!」
「ほぅ…結構いいもん持ってるじゃねぇか」

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