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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 114


 紅夜叉が連れてこられたのは、洞窟内で寝泊まりする際の、炬俐の部屋だった。
 岩壁の部屋に冷蔵庫が一つと小さなテーブル。
 それに炬俐用の大きなベッドだけという、簡素な部屋である。
 そのベッドの上に紅夜叉がペタンと座り込み、隠形鬼はベッドの横で着ていた忍び装束を脱いでいた。

「茨木殿の部下ということで炬俐には色々便宜を図ってきてやったが、最近少々やり過ぎじゃったからのう」
「それで暗殺かよ」
 全裸になった隠形鬼がベッドに上がってくる。
 痩せ気味ではあるが鍛え上げられた筋肉と、そこに刻まれた大小無数の傷が、彼が幾多の修羅場を掻い潜ってきた猛者だと物語っていた。
(クソっ、とてもじゃないけど、今のオレに勝ち目はなさそうだな……)
 先程まで暴れていた紅夜叉だったが、遠呂智に大量に精気を吸われていた事もあり、今は抵抗する元気が無くなっていた。
 天照光臨を使うという手もあったが、この技の発動時間は3分間。
 一度使うと、以後24時間は使えないという欠点がある。
 目の前の隠形鬼を倒せたとしても、残りの3人や、いつ戻ってくるか分からない炬俐の事を考えると、気安く使うことはできない。
(なんかここ数日、やたら貞操の危機ってやつが続いたけど……今度は本気で、覚悟するしかないか。けど………)
 そうこう考えているうちに、隠形鬼は紅夜叉に覆い被さり、優しくベッドに押し倒す。
「オレをどうする……いや、大体これから何するかは分かるけど、'その後’はどうする気だ?………殺すのか?」
 紅夜叉の質問に、隠形鬼は笑いながら答える。
「フォッフォッフォッ。我らの顔を見、炬俐との関係を知られた以上は赤千穂の元へ帰すわけにはいかんからのぅ。
 じゃが殺しはせぬから安心せい」
「んぁっ!」
 隠形鬼が首筋を舐め、その感触に声を上げる紅夜叉。
 更に隠形鬼は指先でグリグリと押しつぶすように、紅夜叉の乳首に刺激を与える。
「……殺さないなら……どっかのマンガかゲームみたいに、監禁して調教でもするのかよ……」
「フォフォッ。それも面白いかもしれんのう」
 指で弄るうち、紅夜叉の乳首が段々と固くなり始める。
「結構感じやすいのう。どれ、こっちの方は」
「やめ…あぁっ!…」
 隠形鬼が手を胸から下腹部に移動させ、褌の中に手を差し入れ秘部に指を這わせると、クチュッという湿った音がした。

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