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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 112

「今度は私を可愛がって欲しいんですけど」
 そう言って妖艶な笑みを浮かべたアリスが、ネグリジェの裾を捲りあげた。
 一度シャワーを浴び身体を洗ったので、色餓鬼との行為の痕跡は洗い流されていた。
 しかし、アリスの割れ目からは新たに愛液が滲みだし、股間や太ももを濡らしていた。
「炬俐様のそのおっきいおチ●チン見てたら、こんなになって」
「いや、我は」
「OK! 朝まで可愛がってやるぜっ!」
「キャンッ!」
 炬俐の言葉を遮り、蛇が待ってましたとばかりに、アリスの腰に絡みつく。
「おい、お前…」
「いいだろ、あいつ等なんか待たしとけば」
「アン、ンフゥ…」
 蛇に長い舌で割れ目を嘗め上げられ、アリスが身悶える。
 その痴態を見ているうちに、炬俐のぺ●スが再び硬さを取り戻してきた。
「……まぁ…それもそうだな」
 二ヘラっと顔と気を緩ませ、炬俐はベッドに座りなおした。

 だがこの気の緩みが後に、文字通りの意味で炬俐の命取りに繋がるのであった………
 

―――その頃・炬俐の地下アジト―――

「うぅぅ………酷い目にあったぜ」
 フラフラとよろめきながら、紅夜叉がクルーザーの船室から出てきた。
 今まで遠呂智の責めにあっていたが、'身代わり'がやってきた為、やっと解放されたのである。
『いやーっ! 堪忍してぇーっ!』
 船室から身代わり―――クルーザーを追ってきた蛮悟の声が聞こえてくる。
『もう、煙も出ましぇーーーん!!!』
「……頑張れ、おっちゃん」
 無責任な一言を残し、紅夜叉は出口へと続く階段を上って行った。
 
「なっ!? どうなってんだ…」
 階段を上りきり、洞窟の広い通路を進んでいた紅夜叉が目にしたのは、血溜まりに倒れた炬俐の部下達の姿だった。
「…まだ身体が暖かい。死んでからそんなに経ってねぇな」
 火奉の皆が助けに来てくれたのかとも思ったが、どうも嫌な予感がする。
「ともかく、殺った奴がまだ近くにいる筈だ。気をつけないと」
「残念じゃが、もう遅い」
「なっ?!」
 背後に妖気を感じたと思った瞬間、暗闇から現れた腕に首を締めあげられ、紅夜叉の身体が宙に浮く。
 そして腕に続いて、忍者が着るような忍び装束に身を包み、能の翁の面のような顔をした、一本角の鬼が暗闇から現れる。
「グッ! 何で、全然気配が…」
「フム、炬俐が電話で話していた娘はお主か」
「炬俐が?……もしかしてお前」
 と、そこに通路の先から新たに、3人の異形の鬼達が近づいてきた。
「どうしました? 隠形鬼(おんぎょうき)様」
「なぁに、電話で炬俐が言っていた、わしへの'手土産'を見つけたでな」
「ヒャゥッ!」
 隠形鬼と呼ばれた鬼に首筋を舐め上げられ、紅夜叉がその感触に声を上げる。

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