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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 105

 そしてしばらくすると「フフッ」と笑みを浮かべ………
「涼子の部屋にお客さんが来たみたいね」



―――学園寮・涼子の部屋―――

 その時、涼子は夢の中にいた―――

 数学の復習でもしようかと机に向かっていると、隣から微かにアリスと色餓鬼達の声がしてきた。
「ん?……ちょっ、これって!?」
 聞こえてきたのは、どう考えても男女が色事に耽っている時のものである。
(あんな小さい子がまさか……あっ、でも悪魔だし………どうしよう、確かめて………いや、でも……)
 そんな事を考えていれば、当然勉強などできるわけがない。
「あーっ! もうダメ! 寝よ寝よっ!」
 こうして普段ならまだ就寝するような時間ではないのだが、涼子は隣の声が聞こえないようヘッドフォンをし、ベッドへ横になった。
 最初は悶々とした気持ちで寝付けなかったが、しばらくベッドの上でゴロゴロしていると、やがて自然と瞼が重くなり、深い眠りへと落ちて行った。

 しかし、ヘッドフォンで声は防げても、アリスと色餓鬼達の交わりにより発する淫気は、防ぐことはできなかった―――

 淫気の影響で、涼子は化け物に犯される夢を見た。
 姿形のハッキリしない、大きな黒い影の様な化け物が涼子を組み伏せ、そのいきり立ったモノを乱暴に突き入れる。
 苦痛に顔を歪め、泣き叫ぶ涼子………
 しかしその表情は、段々と恍惚としたものに変わっていき、泣き叫ぶ声も嬌声へと変わっていった。

「クックックッ……これは中々…」
 ベッドの上で淫夢に身悶える涼子を、炬俐がニヤつきながら見下ろす。
「色餓鬼共を探しに来てみれば、こうも面白いものが見れるとは」

 助平な色餓鬼達のことだから、封印が解けたら真っ先に此処へ来るだろうと思い、炬俐は寮の窓を一つずつ覗いて回っていた。
 そして色餓鬼達と交わるアリスと、淫夢に身悶える涼子を見つけたのである。

「隣の金髪の娘は人では無い様だが、色餓鬼達の玩具になるような奴だ。大した妖ではないだろう」
 アリス達の主従逆転ゴッコを、炬俐は真に受けている様だった。
「何が起こったのか色餓鬼共に訊かんといかんが」
「でもその前に、ちょっと遊んで行こうぜ」
 蛇が顔を近づけ、下着越しに涼子の股間を突っつく。
 その途端、涼子の口から「ンアッ!」と艶めかしい声が上がった。
「あぁ、そうだな……クックックッ」
 

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