陣陽学園〜Fight School〜 100
実の所KAZUMAは事前にバットガールズのケツ持ちとして同行を命じられていた。
馬鹿は馬鹿でも学識という意味では士官学校まで跳び級できる程。
バットガールズ全滅を避ける程度の策は講じてある。
KAZUMAも腹を決める、本家として見苦しい真似は出来ない。
「ふんッ!ヤルならヤリやがれッ!」
バサリと着衣を脱ぎ捨て全裸になり、全身を渦巻く黄龍の彫り物を披露した。
「ヤッた分だけの働きが出来るかどうか?俺が直ぐ傍で見届けてやっからよ!」
しかしケツ持ちがケツを掘られるとは洒落にならない。
「へぇ?いい度胸じゃん!そんな男前を『女』にしてやれるなんて?名誉だね!」
華奈美も前々からKAZUMAの武勇伝は聞いており、不良の鏡たる男として敬意も払っている故、逆に余計燃える。
女の扱いと世渡りに関してはイマイチ残念でも、武闘派ヤンキーの手本たる男。
彼も劣等科で何度も『女』にされている筈、一発二発カマ掘られて壊れる奴はそれこそ男じゃない。
「KAZUMA兄さぁん?オ・ト・ナ?のケツバット!イッちゃうよぉ!」
ダイヤモンドは砕けない、それを体現するかの様な男。
「上等だゴラァ!かかって来いやあぁ?」
だがやはり女の扱いが不味過ぎた、だからちょっと女になって貰う。
「という訳で鋭利姐さん?いっただっきま〜す!」
華奈美はブチ込む前から軽く昇天、アへ顔ピースで両腕を天に掲げた。
「え?ちょ?鋭利?いたの?」
戸口から覗き込む、二つの冥い輝きを放つ瞳、斬多村鋭利が見物していた。
「ニヤリ。」
「わあぁ?見るなぁ!見るなよぅ!アッー…」
教室視点だと用具室の戸に張り付きKAZUMAの悲鳴にハァハァしながら、スカートの中をまさぐる鋭利が居た。
何が起きてるのか話の流れから、大体話の顛末は教室に居る白磁達三人にも伝わって来る。
屋上でお弁当してたのだろう、六郎ミシェル寝取られフェチ夫婦が教室に入って来た。
「まぁKAZUMAは序列って意味ではるー君…いや君達やバットガールズと近いからね。」
六郎が説明する通り、そうした都合KAZUMAがこうして人前で露骨に醜態を晒されたり、最前線の鉄砲玉同然に扱われる事もしばしば。
それは今でこそ客分扱いでも後々の白磁らにも共通する話だ。
「鋭利たんオナってるね〜?アレは女のコとしてよろしくないナリよ〜?」
ミシェルが空になった二人分の弁当箱を台所に持ち込む途中、それとなく扇谷真也に目配せ。
「押忍ッ!」
真也の返答に普段のチャラいヤンキーちょえっス感はない真剣な押忍。
「失礼しますッ!」
昨夜市花の変態プレイで散々絞られたにも関わらずオッ立たせ『くぱぁ』と挿入待ちしていた鋭利に攻め込んだ。
「ホラ…KAZUMA…アンタより…デカイの…入ってる…。」
KAZUMA自身の亀頭にまで彫られた黄龍は掘られて萎れて仮性包茎で、顔半分引っ込め情け無くうなだれている。
「私とする時…バックだから…見てないでしょ…何時もこんな顔…してるんだよ…。」
哀愁漂う鋭利の囁き、用具室からは華奈美のオラオラに紛れて、KAZUMAのすすり泣きが聞こえて来た。
この二人、巧い事NTR夫婦の手管に取り込まれてる気がしないでもない。
こんなんで良いのかと、辟易とする幕辺白磁であった。
そして・・・
白服3人に送り出された山吹組の黒服と紺服、それにバットガールズ。
市花に先導され、戦場へと足を踏み入れた。
山吹組35人を迎えるのは、白い烏旅団。
総数は、ざっと・・・
百人超えてそうだ。
「かき集めてきたねぇ」
どこか楽しそうな口調の武留亜アニキ。
「2倍まではボーナスステージ、三倍まではイージーモードね」
まるでゲーム感覚の市花。
「ねえ、百合子ちゃん・・・デカ〇ンくんはキープしゃっていい?」
「資料によるとチ〇コランキングCぐらいまでしかいないですわ」
自分用の肉バイブを物色するまどかと、謎の資料を片手にそう言う百合子。
彼女達だけでなく他の黒服にも全く動揺らしきものは無い。
むしろ楽しんでさえいた。