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陣陽学園〜Fight School〜
官能リレー小説 - 学園物

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陣陽学園〜Fight School〜 98

ちょっとした体育館程もある白い烏旅団の中央ホール、そこでは喚声と怒号が渦巻いていた。

昼飯時にも関わらず、パーティー会場の様な喧騒。

「今の日本は間違ってるの!黄色人種の島国根性!それでいいのぅ?」

壇上ではオカマ小隊長とオナベ軍曹が合いの手を入れる様に演説している。

「正しきは白人文化!実力主義!全ての合理化!歪みない自己責任!」

ある者は度数の強そうな酒瓶ごとラッパ呑みで煽っている。

「だから欧米に付いてく?違うでしょ!私達こそが新たな白人として正しく世界を導くの!」

ある者は冗談みたいな特大の骨付き肉にかぶりついている。

「黄色い豚どもをやっつけろ!腐った日本を地図から消してしまえ!地球の外に放り出せ!」

自分の現状に納得ゆかぬ少年少女の心を掴むに充分過激なMC。

そうやって勢力拡大してきたものの、山吹組のある種厭らしいゲリラによって随分減らされてしまった。

それも今日までだ。

山吹組を倒し失われた威信を取り戻し、そして彼(女)を手に入れる。

黄泉子は、そう決意して輪に入って行ったのだ。


そして、山吹組教室用具室。

ここは現在バットガールズのたまり場。

彼女達にあたえられた場所で集まり会話を楽しむ。

そこに現れたのは、彼女達のリーダー栗ケ原華奈美。

金属バット片手に下半身丸出しで現れた。

無論、他の連中も似たようなもの。

丸出し程度で騒ぐ程ぬるい生活送ってきた訳じゃない。

「あんた達、またあそこに帰りたいかい?」

華奈美はバットの先を床にゴツンと打ちつけながら周囲を見渡す。

修羅場をくぐり抜けて逞しいリーダーに彼女はなっていたのを垣間見せる威厳だ。

ふざけていた連中も華奈美の言葉に真剣な表情になる。

リーダーとしての信頼もあるが、過酷さを味わった過去がそうさせるようだ。

彼女達のほぼ全ては劣等の中でも最下層の立ちんぼ稼業。

そして、今いる華奈美以外20人全てが立ちんぼでも最下層まで堕ちたメンバーだ。

立ちんぼ、つまりコールガール上位なら値段は千円程。

たまに遊郭のヘルプも入る事もある。

それ以下の通称『ワンコイン』は五百円。

まだ需要のある部類だ。

華奈美達は更に下層。

通称『百均』と言われる所だ。

買って貰えてようやく百円。

だが、ほぼ買って貰える事はない。

劣等のブレザーすら着せて貰えず全裸生活。

立ちんぼコールガール達の横で股を開いて指で肉壺を広げて誘ったり、公開自慰や公開脱糞をしてみせたりするのだ。

それで運が良ければ百円投げて貰える程度。

ほぼ毎日が残飯あさりの生活。

まるで犬扱いだ。

だが、彼女達は多くの脱落者を出しなから野良犬の牙を磨いてきた。

そして、華奈美を中心にして劣等脱出。

山吹組、特に蜂丸市花の手引きがあったのは言うまでもない。

カナミックスこと栗ヶ原華奈美はかつて八霧出流の初陣相手。

卑怯喧嘩に長けた華奈美が秒殺で勝利。

しかし貞操の危機に泣き叫ぶ出流の召喚獣、三船椿に叩きのめされツインテールを頭皮ごと片方もがれた。

白磁をもって『どんなゴリラと喧嘩したんだ』という拳大のハゲ。

華奈美は日銭を稼ぐべくサイドテイルで傷痕を隠しコールガール程度の生活まで漕ぎ着けた。

そこで山吹組の劣等科内通者である南風紀子や水島(オデ子)との接触。

「バットガールズならバット入れて見せろ、そんな風にナメられっぱなしだった。」

彼女らを通し、どうにか接触出来たバットガールズ達。

運良く遊郭入りした者までも、バット突っ込むだけのバットガールズ、そんなそしりを受けていた。

「バットは人殴るモンだよ!跨がるのは男のバットだけだよ!」

そうして栗ヶ原華奈美が激を入れ、娼婦として喧嘩屋として再起を図る20名が集まった。

ギャル系よりもヤンキー系やギャング系の援交娘、はたまた暴走族で公衆便所してたビッチが多いのは道理。

再起バットガールズ内でも対立、特にギャル系が煙たがられていた。

そこは小中時代ヤクザとつるみ同級生達と援交していた、栗ヶ原華奈美のリーダーシップで纏め上げた。

年齢的ロリ価値が薄れ、財布を惜しんだ地元有力者の金玉をバットで叩き潰し逃走。

警察とヤクザ両方から追われる身、陣陽学園にスカウトされた。

「社会的に裏表面倒な事は山程あるけど、また皆でバカやろうよ!」

バットガールズ残党、いや屑鉄の中から拾い集めた玉鋼の如き、ビッチの群れを率いる栗ヶ原華奈美。

黄色い喚声を上げながら雌犬達がバットを打ちならす。

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