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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 48

…かに見えた…
「いやあぁぁ!死にたくない死にたくない!」銃を放り出し、失禁しながら泣き叫ぶ…。「生きてる?俺ひょっとして生きてる…?」足元に突き刺さった物に視線を落とし、よいしょっと引っこぬいてみた。「訓練弾…いや…何か書いて…?」校舎の窓にから叫ぶ悠里。「つぎは実弾いくよ〜」彼は脱兎の如く駆け出した。
いや、そんな中でもやはり果敢に斬悟に向かっていく者がいた。
「あぶな…」
才英が叫ぼうとしたとき、その生徒の動きは、止まっていた。
いや、止められていたのだ。
斬悟の手から飛び出している、二匹の蛇に。
「お願いですので静かにしていただけませんか。僕たちは今日、話し合いにきたのですから。
まぁ、それでもあなたが抵抗するようなら、選ばせてあげますよ。猛烈な痛みに襲われる出血系の毒か。全身が痺れ、指一本動かせなくなる神経系の毒か」
斬悟の手の皮を突き破っている二匹の蛇がちろちろ、と舌を動かしている。
「それとも、もう一匹の蛇で、頭を半分にしてあげましょうか?」

「今日は話し合いに来たのだろう?我が同士を放してもらおうか」
黒鉄が厳かに口を開いた。
斬悟は目線を動かさずに蛇を手の中に戻した。
ずずずずっ、と気味の悪い音が響いた。
「…それで何の用だ?」1グラムの好意を見せず、ほぼ事務的に黒鉄が聞いた。
必然的に黒鉄と市川、斬吾と礼光が対峙する。
その間に才英と悠里がいわば中立の立場で状況を確認している。
「貴方達の兵器削減・・・それをお願いにきました」
副委員長の尾崎 礼光が慇懃に話し掛ける。
「ふむ、武器の所持は我が学園で認められた正当な権利ではないのか?・・・正当な理由が無い限り生徒会がそれを止めることが出来ないと思うのだが?」
黒鉄の話はこの学園の校則で定められているまっとうな話なのである。
「それ故、話し合いなのですよ・・・これは生徒会役員、風紀委員の総意で、重火器を所有する集団の兵器削減が学園の平和に大きいと思っております」
今度は黒鉄の問いに斬悟が答える。
「それもおかしな話だ・・・『戦いの中から真の友情や信義が生まれる』・・・それが我が学園の校風・・・うわべの平和等無意味だろう・・・だからこそ今泉姉妹の行動も今まで許されていたのでは?」
平行線をたどる黒鉄と風紀委員の話・・・しかし、この学園では黒鉄の意見は一般的かつ大多数の意見なのだ。

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