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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 47

旧校舎の奥の一室、入った才英はそこにいた人物を見て驚く。
中央の人物の横に座っていたのは市川定春だった。
「君が、なんでここに?」
「そりゃあ、僕が彼らの仲間だからさ・・・紹介するよ、こちらが桐生さんの相棒の北川才英君です、会長」
定春は会長の方を向いてにこやかに才英を紹介する。
「俺が会長の黒鉄巌(クロガネ イワオ)だ・・・宜しく頼む同士っ!」
意外と礼儀正しく立ち上がり挨拶するこの人物は、立ち上がると御堂勇牙より幅も高さも大きい。
まるで山のような人物であった。

こ…恐えぇ…「こちらこそよろしく!」毅然とした態度は崩さない。『恐がる』という感情もある種の侮辱だと判断したのだが、たとえハッタリでもプライドが許さなかった。…強くなたね才英…ほんの一瞬、悠里の鉄仮面の様な表情が綻びる。抱き締めていい子いい子してやりたい衝動をグッとこらえた…。が、その努力は無駄な物となった。
「あれ?御堂先輩は居ないのか?ってかこれ、何の組合だよ」
才英は黒鉄ではなく定春に問いかける。
「…んん〜、あの人は群れるのが好きじゃ無いからねぇ。でも、僕たちの大切な仲間だよ!」
言ってて恥ずかしくないのか?こいつは?第一、こいつ先の騒ぎで停学になってるはずじゃ…
「ふっ、風紀委員だー!」
才英の無駄な考えごとは、この一言で無理矢理終わらされてしまった。
ケブラー抗弾ベストに身を固め、MP5短機関銃で武装した風紀委員達。その姿はまるで対テロリスト鎮圧部隊…。「あっ!突出するな!」手柄を焦った一年生が突入を試みる。所詮相手は猟銃ぐらいしか持っていないようなゴロツキ学生…のはずであった。先頭の一人が顔面蒼白で叫ぶ。「ろ…ロケット弾…RPGッ!」彼の報告は爆炎に掻き消された。
だがRPGはあさっての方向へ向かって発射されていた。
「驚かせてしまって申し訳ありません。しかし、少し静かにしていただきたかったもので…あ、私は風紀委員会、副委員長の尾崎 礼光(オザキ レイコウ)と申します」「同じく風紀委員の孔雀斬悟です」斬悟が才英の姿を見つけ会釈をした。才英も軽く手を振って返す。
その時、後ろから斬悟を切りつけようとしている生徒の姿を、才英は見た。

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