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陣陽学園〜Fight School〜
官能リレー小説 - 学園物

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陣陽学園〜Fight School〜 45

最悪の場合一般人同様の法令で処置…警察に保護を求めても大した恥とはならないのだ。

顧客の呼び出し等で外出する劣等学生ですら同様…ただし抵抗する力が残っていればの話だ。

実力があっても路地裏の卑怯喧嘩に弱い者、武術家として致命的な怪我を受けた者、負けてなおプライドを振りかざし余計に敵を増やす者、或いは完全に戦意を無くし泣き寝入り癖がついててしまった者。

そうした劣等生徒達は学園の内でも外でも叩かれ続け、性奴どころかモルモットにすらなれず退学、学園と縁が切れた後は何かしらの意味で病院を出られないご身分となってしまう。

「純華さんが…椿を救い出してくれたんだね…。」

「うん!同じセ○クスするなら勝って楽しいセ○クスしろって教えてくれたんだ!」

出流は悼まれない気持ちで一杯だった。

椿が他の男に抱かれていく・・・

それは出流にとって悼まれない想像だった。

いや、既に椿は百数十人の男の精をその胎内に受け入れてる。

出流のそんな表情を見ていた百合子の目がスゥーッと細くなる。

「お姉様・・・先に購買に寄って構いませんか?」

純華も短い付き合いでない上に、身体の繋がりもある。

何を意図しているかおおよその見当はついた。

「ああ、構わないぜ」

勿論、出流はその意図を理解せぬまま、城門(校門)すぐ側の三の丸事務所の購買に連れて行かれたのだ。


そこで百合子が飼って渡したものを、最初出流はそれがなにか理解できていなかった。

「これなに?」

「飼い犬の躾けグッズですわ」

若干S系の瞳を覗かせながら百合子が言う。

「こちらの首輪はご主人様が誰か分からせる為のもの・・・そしてこちらは貞操帯ですわ・・・」

理解してない出流に百合子は説明を続ける。

「この躾のなってません雌犬は、どこかしこで排泄やら交尾を始めてしまいますわ・・・それをご主人様として躾するグッズなのですよ」

何を言われているか理解してない出流にそう言うと、今度は椿に向き直る。

「椿さん、躾のなっていない雌犬の管理をご主人様にしていただけますわ・・・有難く思いなさいな」

百合子の言葉に椿は喜び、恍惚とした表情となる。

「ああ・・・ボクのだらしないオマ○コ・・・ご主人に管理されちゃうの・・・」

そう言いながら股間を弄り始める彼女に、百合子はため息を漏らしながら首輪を付け、遠隔ローターを椿の蜜壺に放り込んでから貞操帯を付ける。

そして恭しく、リモコンと鍵を手渡した。

「これで雌犬椿は、るーくんの許可無ければ、排泄はおろか自慰や性交も無理ですわ」

普通は犯される危険性があっても生徒は貞操帯をしない。

それは、ちょっとしたレイプが凄惨なリンチとなり再起不能の恐れがあるからだ。

だから、これはよく組特権や白制服特権等でする劣等生徒の奴隷所有と同じようなものだ。

つまり、昨晩の宣言通り、椿は番犬にして愛玩犬となれと言っている訳である。

同時に出流の精神的な負担は減るだろう・・・

椿がこれでどこかしこでセックスに及ぶ事がないだろうから・・・

そして、百合花はこう付け加えるのを忘れない。

「ふふ、わたくしにもこうやって首輪と貞操帯を付けて頂いてもいいですわよ・・・そこの椿さんより優秀な雌犬になってみせますわ」

本気か冗談か分からない百合子の表情に、出流は真っ赤になってあわあわとしか言えない。

本人には自覚は無い。

しかし確実に言えることは、この少年には何故だか人を惹きつける力がある。

純華しかり、百合子しかり、他の山吹組女衆しかりだ。

勿論、男たちにとっても同じなのだが・・・

それは割愛しておこう。

こうして、ご機嫌な椿と百合子、それに息子の成長を確認した母親のような純華。

一人何か納得できない表情の出流は教室に向かった。

そこで待っていたものは、出流をめぐる女達の嫉妬の籠った視線だった。

「ふぅん・・・るーくんの雌犬希望ねぇ・・・」

組の鍛冶師こと加治木美智江が仏頂面で言う。

ちょっと嫉妬の籠った口調だが、彼女だけでなく、鋭利や明日香、ミシェルの彼氏持ち(?)までがそんな表情だ。

椿の雌犬宣言自己紹介に女衆全員が大なり小なり嫉妬している・・・

山吹組始まって以来の出来事だが、割と男衆は楽しそうに見ている。

そうした明日香と鋭利の隙を突いて、また吹雪幸乃が小動物の様な仕草でKAZUMAに摺り寄っているのは置いておこう。

「ふむぅ…この貞操帯…鍵は掛けておらんのか?」

「うわぁ若本さんセクハラ〜?」

椿のスカートを覗き込む若本武留亜を蜂丸市花がからかっていたが、安定のイケメンがやると器材点検でもしている様な自然さがあった。

「ええ…ちょっと迷ったんですけど…形式的なモノですから。」

それでも誰か特定の男がいると理解させればそれでいい。

三船椿に少しずつでも正気を取り戻して欲しいという願いから、貞操帯の錠前と首輪のリードは外してある。

「椿はサムライですから、刀を紙縒(こより)で封印するみたいなモンです。」

何より貞操と絆を守り切れるかどうかは出流と椿の間で『人間として』の約束事だ。

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