PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 35
 37
の最後へ

香港国際学園 37

男達の視線が才英に集まる。
どうみても強そうどころか、ひ弱にさえ見える才英・・・男達は完全に才英を舐めていた。
「ニイちゃん、ナンボのモンか見せてもらおうやないか、コラァ!」
この時、男達は気付いていなかった。才英が男達の得物に怖がっていないことを・・・そして、才英の能力も・・・

問題は液化のタイムリミット…。「桐生さんっ逃げるぞっ」「あい」コートを翻し跳躍する悠里。才英も液化能力節約の為、身体をゼリー状に変化させ逃走…。『痛てっ痛ってぇっ!』多少のダメージは仕方ないが、完全に液化してしまうと武器が持てない上、スピードが出せないのだ…。連中も才英の能力を知っているらしく、火炎瓶攻撃に切り替えた。
「バカ何やって…熱っ!」しかし全員が全員、才英の能力を理解していた訳ではないらしく、たちまち混乱が起きる。「とにかく火だ!火責めにしろっ!」「なんだよ聞いてねぇよ!」「てめぇ何、仕切ってんだ?」「んだとコルァ?」才英は最後の1弾倉…ただし練習用の空砲だが…を乱射してさらに混乱をあおる。「才英〜こっちね」
『戦闘射撃訓練場』
先に入った才英達を追って男達も戦闘射撃訓練場に入る。
「なっ・・・なんじゃ、ありゃーっ!!」
男達が度肝を抜いたのは、だだっ広い訓練場に鎮座する巨大な山。
全長10.3m、全幅3.76m、全高3.08m、重量68t、心臓部にはマイバッハ694馬力エンジンを搭載し、71口径88mm砲と7.92mm機関銃で武装する戦車の王・・・6号B型戦車があったのだ。
誰しもが敬意を込めて『ケーニフィス・ティーガー』と呼ぶ巨大な重戦車を前に、男達は立ち尽くすしかなかった。
砲塔の上から顔を覗かせる才英が、男達に爽快な笑顔を見せる。
「選ばせて上げるよ・・・コイツに踏み潰されるか・・・とっととここから去るか・・・」

「ハリボテだけどね」操縦席でケタケタと笑い転げる悠里の言う通り、牽引しなければ動く事すらできない。主砲も機銃も空砲すら撃てないダミー。悠里はあくまで手出ししないという。残された武器は銃剣とハッタリぐらいだ。ヤクザ学生の様子を見る限りではハッタリが効いてるようだが…その中からひとり黄色ジャージの女が出てきた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す