香港国際学園 173
「もうバレてるんだから偽名で呼ばなくても良いよ。」
「OK、マスター!」
「・・・そんなに僕の名前呼ぶの嫌?」
「そのと〜り!よく分かったね〜♪」
「・・・良い度胸してるね。時給100円で良いんだな?」
「冗談だよ、光一くぅ〜ん。」
「よそ見してんじゃねぇよ!」
帝星の大剣が二人の居た空間を切り裂き、ポーンが次々と襲い掛かる。
「これって、明らかにヤバくないか?」
「そうだね〜、相手は数で押してるから二人だけじゃ何とも・・・」
「みことは来られないみたいだし・・・」
ポーンが集団で2人を襲う。
「でも、こういう時に助けてくれる、心強い味方が出てくるよね」
やなくがそういうと同時に炎の龍がポーンを焼き尽くす。
「やぁ、理ちゃん。助かったよ」
「なぁにが助かった、だ。問答無用で拉致したと思ったら今度はピンチまで隠れてろ、とかぬかしやがって!!」
「理人?橘理人か!?」
帝星が間合いを開ける。
「陸董や我々とは違って身体能力を中心に調整された元人間兵器。彼もミネルヴァの裏切り者」
出雲は失ったポーンを場に補充していく。
その頃、学園の地下では・・・
女の悲痛な叫びの聞こえる一室。
堂々とした体躯の男がにやにやと薄気味悪い笑みを浮かべていた。
その男の視線の先には、三角木馬に乗せられた少女が2人・・・向かい合わせに乗せられ、両乳首を串で貫かれ繋がれていた。
2人の少女は苦痛に顔を歪ませながら腰を浮かせている。
三角木馬には4本の極太ディルドーが生えており、少女の秘部と尻を刺し貫いていた。
少女は奈々子と絵里子であったのだ。
男は笑いながら木馬を蹴る。
「アウッ!!・・・」
「ヒィッ!!・・・」
とたんに少女達は下に落ち叫び声を上げた。
男は狂気に満ちた表情で少女の苦悶を楽しそうに見る。
そこに若く気品に満ちた紳士が入ってきたのだ。
「きなすったか、サー・・・どうだ、いたぶってみんか?」
紳士は冷徹な表情を崩す事無く、男に向かって言った。
「ん?、『お姫さん』が落ちたのか?」
「ああ・・・アドルフに寝てる時も、食事中も、排泄の時まで、休む事無く犯されていたし・・・クスリと神経波で完全に墜とした・・・もはやアドルフの命令だけを聞き服従する奴隷人形だ・・・」
男は紳士を見ながらニヤリと笑った。
「で・・・俺の獲物は何だ?」
「光一の始末には『神狩人』を送った・・・刀機、主姫の始末に1部隊送ったし・・・お前の仕事はこれだ・・・」
紳士は男に写真を見せる。
「この2名を捕獲し、凌辱しつくせ・・・身体だけでなく心まで犯して『壊せ』!!」
男は新たな獲物に狂気の笑みを浮かべる。
「くっくっくっ・・・立花理人、今度はお前の心まで壊してやる!・・・このゴルドー・ザシリアがな!!」
紳士は冷徹にゴルドーを見送り、廊下を静かに歩く。
そして、廊下で待つ美貌の女性に声をかけた。
「感謝いたします、ミセス・麟華・・・あなたのお陰で『お姫様』を完全に『王子』の物にできました」
「ふふふっ・・・わたくしこそ、お礼を申さねばなりませんわ・・・誠一に掛けた封印のキーワードはわたくししか知りえません・・・これで、もう一生彼の奴隷ですわ・・・」
その2人が向かった先では、アドルフの肉棒を美味しそうに舐める誠一がいた。
その目からは既に光が失われていたのだ。