牝の惑星 9
オレはわざとゆっくりと見せ付けるように、自慢の肉刀の切っ先をネスカの秘裂に押し付ける。
するとネスカは弱々しく声を上げながらふるふると首を振る。
おそらくやめてくれとでも懇願しているのだろう。
バカな女だ。そんな顔を見せられたら、ますます興奮してしまうじゃないか?
オレは興奮で一息に処女を奪ってしまわないよう、細心の注意を払いながらじわじわと剛直をネスカの膣内へと押し込んでいった。
「あ・・・ぐ・・・あ・・・ッ!」
「くくく、百戦錬磨の兵士さんも、さすがに処女を奪われるのはツラいかい?」
オレは笑みをこらえきれず、嘲笑するかのようにネスカにささやく。
普通、処女と言ったら破瓜の痛みを少しでも和らげ、短くするために一気に貫いてやるのが官能小説のお決まりだ。
実際、女王リリーラのときはできうる限り優しくしてやった。
しかしコイツは違う。コイツはオレに忠誠なんて誓っていない。
むしろ女王を汚した相手として見ていた。
リリーラは処女でありながらオレに尽くそうとし、オレはそんな健気な彼女に応えてやっただけだ。
まったく失礼な話だ。だからオレはコイツを犯すときはこう決めていた。
できる限り屈辱を与えた上で自分に屈させよう、と。
今すぐネスカを思うままになぶりたい衝動をこらえていると、剛直の先端に何やら肉襞ではない、別の感触を感じた。
考えるまでもない。ネスカの処女膜だ。
オレは奥に進むのをいったんやめ、ぐりぐりと処女膜を破らないようにしつつ周辺をなぶる。
「うくあッ!?あ・・・あ・・・ッ」
「ネスカぁ、わかるか?今、オレはおまえの処女膜の前にいるんだ。
コイツが破けたら、オマエは本当の意味で女になって、オレの子供を産み続けることになるんだ」
「・・・・・・ッ!」
その言葉に苦痛に耐えるネスカの表情が変わる。
冗談じゃないとないとばかりにオレのモノを引き抜こうとする。
「おっと、うかつに動くなよ?もし破けちまったら、オマエは『リリーラに仕える兵士』から『オレの子供を産むための肉袋』になっちまうんだから」
「ッ!?」
オレの嘘八百に、ネスカの動きが止まる。
このとき彼女は完全にオレの支配下に置かれていた。
もはや進むことも戻ることもできない彼女にできるのは、オレに許しを乞うことだけ。
しかしそれはネスカの兵士としての矜持が許さない。
彼女の中でオレに屈するか否かの葛藤が始まった。