BLUE☆EYES 9
腰まで掛かるやわらかい髪は、濡れ烏の羽のように天使の輪を持った綺麗な黒髪。
首筋から背中へと流れる綺麗なラインは、見事に引き締まった腰と形の良いお尻まで描
いている。その魅力的なお尻の下から伸びる白くすらりとした長い脚は
細すぎず太すぎる事なく脚の付け根からつま先まで完璧な美しさを醸し出していた。
前を見れば、綺麗な縦長の臍にツンと上向きピンクの先端まで綺麗な線を描く
ボリューム感抜群の超美巨乳。
とびっきりの可愛さ可憐さに、肉感的な大人の色気を合わせ持つ
ゴールデンプロポーションの美少女がそこにいたのだ。
「うそ…綺麗…」
そんな言葉が出る程、僕は見惚れていた。
鏡の中の美少女は、ほんのりと頬をピンクに染め、潤んだ瞳でじーと僕を見ている。
思わず手で触れようとすると、鏡に当たってしまう。
「もぉ!お姉ちゃん!!」
「わわっ!!」
僕は慌ててそこから離れる。
「薫お姉ちゃん!自分に見惚れるのもいいけど、そんな格好をしていると風邪を引くよ。
シャワーでも浴びてきなよ」
「あ、う、うん…シャワー…ね。ええええーーーっ!?」
「−−−−−!!」
凛が両手で耳を塞いでいる。
僕の口から出る声は太い男の声じゃない。澄んだ女の子の声だ。
それが高音ボイスになって部屋中に響いていたのだ。
「お姉ちゃん!そんなに高い声で驚かないでよ〜〜!」
「あ、ご、ごめん。ごめんね」
思わず涙が出そうになるのこらえて震える声と
上目使いで凛を見ると…
「も、もぉ〜いいから。か、籠の中に着替えを置いてあるから早く入って来てよね。
朝ごはんが出来ているから」
そう言いながら、凛が慌てて部屋から出ていく。
ん?何だか顔が赤かったような…
バタンとドアが閉まると僕は、床にへなへなと腰を降ろしていた。
「はぁ…」
――― 戸惑い ―――――
「うーー。何でこうなったんだよぉ」
脱衣室に入った僕は、洗面台の前で固まってしまった。
改めて備え付けの鏡を見た僕は、生まれたままの姿に戸惑ってしまったのだ。
昨日までは、僕は男だったはずだ。でも…今は女の子。
さっきの凛の態度だと、僕は最初から女の子だったみたいだし…
部屋の様子も全体的にピンクが基調の女の子の部屋になっていた。