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BLUE☆EYES
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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BLUE☆EYES 6

初めて女の子とのファーストキス。
彼女の瑞々しくて柔らい唇は、甘くて蕩けるほどだ。

『んん…ちゅぷ…んん…』
「んん……」

彼女は僕の両頬に手を当て、激しく舌を絡めてくる。
息が荒い。この子、興奮しているのかな?

『んん…ちゅぷ…はう…ちゅぷ…んん…』

暫らくすると銀の糸を引きながらゆっくりと離れていく。
彼女は口を綻ばせながら僕に言った。

『どう?女の子とのキス。興奮した?』
「う、うん」

僕は素直に答えた。でも何だか物足りない。
まるで親しい家族にでもキスされたような、そんな感じ。
あんなに激しいディープキスなのに…

「キ、キミは誰?どうして毎晩、僕の所に来るの?」

僕の質問に、彼女は姿勢を変えてこちらを見た。

『ボクとキミとの関係の事かな?』
「うん」
『そっか。じゃぁ話さないといけないよね』

僕はじーと彼女を見つめながら言葉を待った。

『そうだね…これからキミは、多くの出来事に出会うよ。もしかしたら大変な事にもね』
「出来事って……どうしてわかるんだよ」

そりゃそうだ。未来なんてわかるわけないし。
『ふふ。知りたい?』
「も、もちろんだよ」
『それはね。ボクも薫だからさ』
「……はっ?」

何ですかそれは?
いきなり僕だって言われても…

『ボクの名前はカオル。キミが女の子になった姿なの』
「……へっ!?」
『キミは純粋な魂(エナジー)を持った数少ない存在で、本当は女の子なんだよ』

そんな馬鹿な。だって僕は生まれ時から男で、女のわけないじゃないか。

『その様子だと信じられないって感じよね』
「も、もちろんだ。そんな話、君の作り話じゃないのかい?」
『うふっ。これでも信じないの?』

そう言って彼女は、襟元を捲る。
谷間が深い白い胸元。よく見れば、薄く痣のようなのが見える。
何かの印のような痣。僕が小さい頃から気になっていたのと同じ痣が…

『キミにもあるはずよ。これと同じ痣が』
「ど、どうして…君が…」

動揺する僕を見た彼女は、静かにしかしはっきりと言った。
『薫、これからキミは女の子になるの。今度目覚めれば全てが変わっているわ
因果律が全て変わってしまったのよ』
「う、うそだ!!そんなそんな、僕が女だなんて、嘘だ!!」
『時が来たの。キミが女の子じゃないといけなくなったの。これはずっと前から決めれた事』
「そんな、そんな……ふ、ふざけるなぁ!!」

あまりの事に、僕は怒りをこみあげていた。
男の僕が女の子になるなんて、そんなのはありえない。
じゃ、いままで男でいた事はなんなの?
生まれてから当たり前だったのが、全て否定される事じゃないか。

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