BLUE☆EYES 33
「ああん、もうちょっとぉ」
日焼けしたような肌は、色素が抜けて鮮やかな白に。
絞られた腰まわりに引き締まったお腹には形がよく細長い臍。
下半身から伸びる脚は、すらりとして長い。
「はふ。うふ〜ん…」
着ていたボディスーツが床に落ちた時、僕はごくりと喉を鳴らしていた。
まるで蛹から脱皮するように、先ほどのスレンダーな体型から想像できない肉感的で男を誘う
プロポーションが現れていたのだ。 体全体から発せられる雰囲気は、男を性的に興奮させ
満足させるためだけに存在するような淫らなものであった。
先ほどのあどけない顔は、男を淫らに誘う妖しげな美しさになり、腰まで届く鮮やかな桃色の髪も、
白くて瑞々しい肌も、大きな胸の双丘も、くびれた腰も、張り出した尻も、しなやかな手足も、
全てが妖艶でいやらしかったのだ。
「うふふ…準備は完了よね」
体を捻り、あちらこちら確認しながら、笑みを浮かべているお姉さんの瞳は、宝石のように深紅に輝いていた。
まさか、この人は…
「さぁて、あんた達の精、たっぷりと頂きましょうか」
そう言うと、お姉さんの周りにいるの男どもは声すら立てていない。
まるで動かない人形のように硬直していたのだ。
*******
「ああ、あん、あん…ああ」
寝そべっている男に跨り、桃色の髪を振りまわし騎上位で快楽を貪っている美しい女性。
結合部は、いやらしい蜜でぐじゅぐじゅに濡れ、女は男の精を搾り取ろうとしていた。
「あん、はあ、もう、ちょっと、ひゃあ!」
豊かに成長した双丘が、ピストン運動のたびに揺れる。
頬は上気し、端正な顔立ちは愉悦に歪んでいる。
「はぁあああああああ・・・!!」
絶頂と共に膣が締められ、耐え切れなった男は、たまらず美女の膣内に己の欲望を放つ。
「あは。きもちいい…」
「ぐぐ…ぐぁあああ!!」
同時に大量の精を搾り取られ、男の体は骨と皮だけの姿に変わっていく。
「うふふ。いっぱいもらったわぁ」
上気した表情で、頬に付いた長い髪をかき上げる美女。
男の精気を吸ったせいか、木目細かい白い肌が、汗でより美しく映える。
反対に、大量の精を放出した男のモノは見る影もなく萎えている。
「はふ…」
美女が満足そうに立ちあがった時、足元には他の男が、骨と皮の無残な姿を晒していた。
「あんた達の精気、なかなかいい味だったわよ」
前半の情事だけなら、そのエロさに目線を逸らさなかっただろう。
でも僕を犯そうとした男達が次々と彼女に襲われる様子に
腰が抜け身動きのとれない僕は、ただ見ているだけだった。
「うふふ。お次はキミの番よね♪」
ニヤリと口元を綻ばせ、股間を厭らしい液で濡らしながら、美女は僕に近づいていく。
怖い…女の本能だろうか。言い知れぬ恐怖が僕を包んでいく。
「い、いや……こ、こないでぇ」
気力を振り絞り、なんとか後ずさるが、すぐに壁にぶつかってしまう。
「つかまえた」
気付いた時には、僕は豊かな胸を押し付けられて、両腕で包まれていた。
い、いつの間に──
「うふふ…そんなに怖がらないでよ。お姉さん悲しいわ」
「は、離せ!あんた、サキュバスなんだろ?」
「いや〜ん、正解だよ。んーとね、私の事をメイリンって呼んでくれるかな?」
そう言って彼女、いやメイリンは両腕をギュッと強める。
とても柔らかい物体に顔を押し付けられて…うぷっ、い、息が…
窒息しそうな所を無理やり暴れて、なんとか彼女の腕を解く。
「ぶぁ!な、なんで僕を…」
「なんでって……さっきの続きじゃない♪」
はい!?だって今、会ったばかりじゃ…
「うーん。まだお姉さんが、誰なのか気がつかないのかなぁ。まぁ、いいけどね♪」
メイリンは、ピンクの長い髪をかきあげ、僕を覗き込む姿勢でニッコリと微笑んだ。