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BLUE☆EYES
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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BLUE☆EYES 4

「おはよう…」

挨拶しながら教室に入ると皆一斉に僕の方へ向く。
そして教室がざわめいた。くそ、藤堂さんのやつぅ…

ひそひそと噂するクラスメイトを無視して、僕は自分の席に座った。

僕の隣には、三条さんがいる。
周りの噂を他所に、女の子達と雑談をしていた。
三条さんは、清楚な雰囲気の女の子で、髪は肩までのロング。
日本人形のような整った顔は、見ていてうっとりする。
胸は大きめだけど、スレンダーなスタイルとマッチして、なかなかいい。
三条さんが僕の方をチラッと見ている。でも別に話し掛ける様子はない。
そりゃそうだよな。

「はぁ…」

もう何回溜息をついただろう。僕は机の上でうつ伏せになっていた。

授業中も平穏なく過ぎていった。
時折三条さんの方を見るけど、僕の視線に気づいているのに、彼女は関心がないようだ。
何事もないように隣の子と話をしている。

いいな女同士で。
そう言えば、三条さんって男とは付き合わないのかな?
あれだけの美人なのに、付き合っている恋人の話なんて全然聞かないし。
ラブレターだって普段、結構貰っているのに、彼女はすぐにゴミ箱へ捨てちゃうし。
三条さんって女の子が好きなのかな?……まさかね。

「蘇芳!なに余所見しているだ。黒板を見ろ!」
「は、はい!」

いきなり先生に注意される。どっと教室中が笑いに包まれてしまった。
うう…恥ずかしい…


キンコンカンコン…

授業の終わるチャイムが鳴ると、僕は鞄を持って教室を出た。
部室に向うため、近道として旧校舎の廊下を歩いていると
途中理科準備室の所から何やら声がする。

『……ぁあ…や…あ…』

普段は誰も入らない準備室から微かに声が漏れているようだ。
おかしいな。ここは授業以外、誰も来ないから居ないはずなのに。

僕はそっと隣の理科室から覗き込む事にした。
幸い鍵が開いているので容易に入る事が出来る。

僕は理科準備室へのドアを開けて中に入った。
室内は棚が多くて背を屈めば、すぐには見つからない。
中に入ると、さっきよりも声がはっきりと聞えてきた。

『ぁん…お姉さま…ぁあん…』
『ふふっ。キモチいい?』

誰だろう。部屋の奥の方で女の子の声がするけど…
邪魔なダンボールを退けながら、僕は部屋の隅の方へ来た。窓側の少し開いた空間に人影が見える。
僕は物陰に隠れながら様子を見る事にした。

『ふぁ…ぁあん…ぁあ…』
『ほら。いいでしょ?気持ちいいでしょ?』
『は、はい…センパイ』

あの子達は誰だろう?丁度、窓から差す夕日の光によって影になっているので顔が見えない。
どうやら2人は情事の最中のようだ。

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