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BLUE☆EYES
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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BLUE☆EYES 26

 やばいやばい。私がお姉ちゃんに見惚れていたなんて言えないよね。
 男の子のような言葉使いのお姉ちゃんなんだけど、見つめられると何だかドキドキしちゃう。

 〜〜〜♪♪
 
 着メロ!!お姉ちゃんの携帯かな?
  ジャケットのポケットから取り出して、画面を見ながら、お姉ちゃんが何か言っている。
 最初、自分の携帯を物珍しそうに見ていたけど…変なの。
 
 そのうちお姉ちゃんは、おトイレに行くと言って席を立った。
 モデルさんのような歩き方で、後ろ姿もカッコイイ。

 はぁ…お姉ちゃんみたいになりたいなぁ。


 メールを見た僕は、指定された場所へと急いでいた。
 先ほどの事で、店にいる女の子達に注目されているのは、すごく恥ずかしい。
 時折、囁かれる声を無視して、早歩きで進む。
 
 最初、着メロが聞えた時、自分の携帯じゃないと勘違いしていた。男の時とは違うアーティストの曲だったのだ。急いで、ジャケットの内ポケットにあった携帯を取り出してみて驚いた。デザインも形も女の子好みのタイプで、最近発売されたばかりの物だったからだ。幸い機能が前と同じだったので、すぐに対応できたけど。
 着信メールの相手は、数美さんだった。何時の間に僕の携帯アドレスを知ったのかな。
 メールにあった場所は、トイレの隣にある部屋。そのドアに立った僕は、すぐに用事を済まそうと、中に入る。

「お邪魔しま…」
「あ、薫ちゃん。ちゃんと来てくれたんですね」
「か、数美さん」

 さっきとは別の格好で僕を待ってくれた数美さん。両手を後ろにして前屈みで見ている。
 にっこりと微笑んだ笑顔に、僕の胸はきゅんっとときめいた。
 それはある意味、僕の中にある男が反応したのかもしれない。
 数美さんの持つ美しさを女としてではなく、男として見ていたのだ。
 
「うふっ、薫ちゃんって面白い人ですね。女の子なのにまるで男の子のようですもの。
私、ますます薫ちゃんが気に入りました」
「そ、そうかな。僕なんて」

 恥ずかしがって頭を掻いている時、ゆっくりと数美さんが僕の方に近づく。その時
ラベンダーのような甘い香りが、彼女の方から流れてきた。なんて甘いんだ。まるで…
 僕がうっとりと甘い匂いに酔い始めた時、数美さんの手が僕の頬を掴んだ。
「薫…ちゃん……」
「か、数美…さん…んんっ!?」

 それは突然の事だった。僕の唇が奪われてしまったのだ。
 驚きと戸惑い。けれど触れた彼女の唇は、とても甘くて蕩けるくらい。
 夏樹さんの時とは比べ物にならない。

「ん…ちゅぷ…んん…」
「んん…」

 数美さんの手が僕のたわわな胸を揉む。ブラウス越しとはいえ、まるで奥から湧き上がる快感。
 じゅんっと下半身のオンナノコが濡れはじめた時、僕が感じ始めている事を確信した。 

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