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BLUE☆EYES
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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BLUE☆EYES 20

夏樹さんはすばやく後ろからブラを着けはじめていたのだ。
時折形を直すと言って胸を揉むけど…

「あ、あの…夏樹さん?」
「…何かしら?」
「どうして胸を揉むんですか?それに片方の手が、だんだん下の方に……」
「ふふ…どうしてかなぁ。今日の薫ちゃん、何だか初々しいから楽しめそうなのよ」

楽しむって…
 
「だって……」

 僕の耳元で、夏樹さんが艶っぽく囁く。同時に、吹きかけられた吐息が僕の耳を撫でつける。
それだけで僕の背筋はゾクゾクと縮み上がるように震え、全身を甘い痺れが走る。
何て言ったら良いんだろう、そうだ、陥落寸前だ。

「今日の薫ちゃん……すっごく可愛いから」

 悠長な事を考えている場合じゃなかった。
夏樹さんの危険な誘惑に、僕の、女の身体は、既に抵抗する力を失くしていた。
 ゆっくりと夏樹さんの細い指が、僕の火照った体を這うようにして降りていく。
まるで熱を与えれたように、指が這った後、ものすごく熱く感じる。
ゾクゾクした甘い痺れにより、僕は立っているのもやっとだった。

「ふふっ…可愛いわ…薫ちゃん…」

 目の鏡に映る僕と夏樹さん。夏樹さんは妖しい瞳を輝かせながら、まるで獲物を得たように
僕の体を見ている。そうだ、今の僕は、夏樹さんの前では無抵抗の状態なんだ。

「な、夏樹さん…ちょっと…」
「なあに、もう感じちゃったの?ふふっ、いつもなら薫ちゃんからすぐに、キスをしてくれるのにぃ。お姉さん悲しいわ」

「なっ、なっ!?」

 思わずかーっと頭に血が上る。キ、キスなんて……それも女同士で? でも、その考えはすぐに止めてしまった。驚く僕を他所に、夏樹さんが僕の唇を塞いでしまったから。
ふっくらとした瑞々しい感触。夏樹さんの嘗め回す舌使いが、全身に悪寒に似た甘い痺れを広げる。
何より綺麗な女性同士のキスという罪悪感に似た感覚には、僕を興奮させた。

 
「夏樹さんっ……!」

「あんっ……♪」

 理性と欲望のせめぎ合いの果て、僕の中に残る雄としての本能が、目の前で誘う雌に襲い掛かる。
僕は、本能のままに夏樹さんの後頭部を引き寄せ、その艶めく唇を貪る。
 夏樹さんの手が、僕の下腹部へと向かった。

………

……



「お、お姉ちゃん、どうしたの……?」

 ようやく戻って来た凛が、完全に生気の抜けた僕を見つけて言った。

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