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BLUE☆EYES
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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BLUE☆EYES 17

うんうん。メイクすれば、すごくかわいいじゃないの。
ふふっ…食べちゃいたいくらい」

「な、なんでお前が!僕をどうする気だ!」

「もぉ、怒らないでよ。これからお仕事に行く所なの」

「……え?」

「淫魔だって普段は大変なのよ。人間の世界に居るには、いろいろとお金も掛かるし
まぁ、夜のお仕事だから、あたしには向いているけどね」

そ、そうなんだ。
まぁ何の仕事かは想像がつくけど。

「ふふっ良いわよぉ。あたしを贔屓してくれるお客さんも沢山居るし、性欲のある男に
抱かれれば、いくらでも精を吸い取れるしね。あ、1度もバレた事はないわよん」

淫魔を抱くなんて…相手がお気の毒だな。

「…まぁ、今回は挨拶よ。挨拶。お店はここだから、いつでも来てよね」

いかにも高級ブランド物のバックから名刺が渡される。
見ると、エリカが行く店と彼女の名前、所属番号があった(携帯のメールアドレスも)
とてもじゃないが未成年が行ける場所じゃないよな。

ぴぴっとエリカの携帯が鳴る。

バッグから携帯を取り出し、相手に出たエリカは何やら話した後

「じゃぁ、お仕事行ってくるわね。うふっ…薫ちゃん、今度会うのが楽しみねー」
「僕は楽しくない。だ、誰がお前なんかと」
「きゃん。怒った顔も可愛いわ」
「あう…」

手をひらひらさせながら、エリカは
踵を返すようにしてその場から去っていく。
やたら後をつける男が多いのが気になるけど。
暫らくして凛が、クレープを持って戻って来た。

「お待たせ〜お姉ちゃん。はい、イチゴクレープ」

凛の手から、出来たてのクレープをもらう。

「すごい綺麗なお姉さんだったねー。お姉ちゃんの知り合いなんて思わなかったなぁ」

「う、うん。さっき会ったばかりだけどね」

エリカが、淫魔だって言ったらどう思うかな。
ま、いいか。僕は受け取ったクレープを食べ始めた。

「はむ…美味しいーー!」

イチゴを包んだクリームが甘い。うーん、幸せぇ。
女の子ってこんな美味しいのをいつも食べられるんだ。羨ましいな。
「……ポッ」

凛がぼうっとして僕を見ている。お前…なに赤くなっているんだい。
(実は周りの男どもも皆、薫の食べる姿に魅了されていたりする)

「……凛?」

「あ、や、やだなぁ。ねぇねぇお姉ちゃん。これから行きたいお店があるんだけど…」

「うん、どこに?」

「う、うん…一緒に来てみればわかるよ」

「そ、そう……そうか。楽しみだな」

僕はこの時、とんでもない事に巻き込まれるなんて思わなかったよ。
クレープを食べ終わった後、僕と凛はあるお店に行く事になったのだ。

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