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造られた生命と男
官能リレー小説 - 同性愛♂

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造られた生命と男 2

男を閉じ込めたカプセルが愛液の溜まったガラス菅の真上に移動し、しっかり合わさる。
ガラスの筒の中でゆっくりと男の肉体が溶液の中に入って行く。
男性性器が溶液に浸された時、男に変化が起きる。
溶液の中の肉棒が次々と勃起し始めたのだ。これは溶液の成分に反応しているのであって、珍しい事ではない。
実験は続く。
ガチガチに勃起させた男を更に溶液の中へと沈めていく。頭すらも水没してしまったが溶け込んだ酸素により、呼吸は問題無く出来る。
ガシャンと金属音が鳴り響き、緑のランプが点灯していった。男達のセッティングが終わったという合図だった。
大量の溶液に沈み、興奮は更に増したようだった。男達はホムンクルスを入れたカプセルの中で踊るように手足をくねらせ始めた。
カプセル内のホムンクルスやセンサー類を照らすライトがその様子を妖しく映し出す。
奇妙なダンスホールのようであった。カプセル内に浮かぶ男達はどれも逞しいので非常に美しい光景だった。
「テーベ式流体パルス照射段階に作業を移行します」
どこかから機械的な音声が響く。その感情の無い声の言うテーベ式流体パルス照射とは内部の液体に特殊な音波を浴びせ部分的に動きや性質を変えるというものだ。
全てのカプセルの様子が壁に映し出された。その上をいくつもの半透明の照準がうろうろと走り回っている。
これで狙いを間違えてホムンクルスに当ててしまったら大変である。
人間にまともに当ててもちょっとムズムズする程度なのだが、完成途中のホムンクルスには相当なダメージになるだろう。
うろついていたいくつもの照準が男の股間の屹立へと殺到していく。
そして固定と同時に照準は若干形状を大きくし色を緑から赤に変える。
それと同時に股間周辺の培養液が固まるのが見てとれた。液体の中にゼリーが浮いているような感じだ。
「この様子なら、餌の発射はすぐに終わるだろう」
男が声をひそめて言う。その予測通り、男達が喘ぎ始めた。
壁に投影されていた映像が次々と切り替わる。餌を放つ器官…男達の巨根がアップで映し出されたのだ。
溶液内で天を仰ぐ巨根はどれも同じペースで扱きあげられているようだった。周囲の固形化した液体が下から上に波打っている。
男達の性感に比例して黒い塊の動きも活性化する。放出される先走りを関知したのだ。
肉棒の扱かれるニュポニュポという音に合わせて体を痙攣させる様子はまさに魔物、という雰囲気がある。

ホムンクルスは精液供給源の投入で大分成長していた。まだ精液を食していないにも関わらず人間の新生児くらいの大きさにはなっている。
外に出すにはまだまだなのだが一応人間らしい形には仕上がった、という段階だ。
博士は実験の成功に興奮していた。妖しげな紋様の入ったローブが硬く前に突きだされ、小さな染みが出来ていた。

「今までどんな錬金術師も出来なかった事が今完成する…」
博士はこの後の展開を考えた。国に兵士として売りつけるか、更に攻撃的に発展させて国に反旗を翻すか。
あえて可愛らしく仕上げて自分専用の奴隷に仕立てるというのも面白そうだった。
どれもこれも黒い考えだった。しかしその腹黒い考えを実現出来る可能性はかなり高い。
実は既に武器の手配のパイプラインすらも構築している程だ。
だが、実は武力だの権力だのはメインではない。
自分の研究がどのような形になるのか…そこにしか興味はなかった。これからどうなるかは副産物でしかない。

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