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戦国奮闘記!!
官能リレー小説 - 時代物

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戦国奮闘記!! 2

声の説明で善樹はようやく多少自分の現状を把握した。
「つ・・・つまりここは異世界なんだな?」
『さよう、飲みこみが早い少年で助かったわい』
「で?・・・あんたは俺に何をさせようって言うんだい?」
『お主も戦国乙女をやってれば分かると思うが、この世界の日本では応仁の乱以後長く戦乱が続いておる。その戦乱は既に数百年に及んでいるほどじゃ・・・』
「ちょ・・・ちょっと待ってくれ!戦国時代は精々応仁の乱から江戸幕府成立までの百数十年のハズだろ?」
善樹は歴史好きなので声の説明に疑問を提示する。
『うむ!その通りじゃ・・・だから困っておるのじゃ・・・本来ならトックに終わっとるハズの戦乱が、この世界では一向に収まる気配が無い・・・それどころか、むしろ日本だけでは無く、世界中で争いが激化しておる・・・このままでは遠からず世界が滅んでしまう・・・そこで!この事態を憂慮したワシは、不本意では有るが、この世界の外から救世主を呼ぶ事にしたのじゃ!』
「『したのじゃ』ってこっちの都合はお構い無しかよ!」
ハタ迷惑な神様である。
『何言っとるか!お主は[戦国乙女]の世界に行きたいと言ったではないか!じゃからワシは親切にも、お主をこの世界に招待してやったというのに!』
「そ・・・それは飽くまで冗談で・・・」
善樹は動揺しつつも声に反論する。
『黙るが良い!・・・むしろ喜べ!あの[戦国乙女]はワシがこの世界の日本をモデルに作ったもの・・・ヒロインたちもちゃんとこの世界に存在しておる・・・どの道ワシはお主が使命を果たすまで、お主を元の世界に返す心算は無い!元の世界に帰りたければ、とっとと天下を統一し、この国を平和にせよ!』
「そ・・・そんな横暴な・・・」
『黙れ!黙れ!黙れ!さあ!こうして五十嵐善樹は、天下統一への第一歩を踏み出したのじゃ!』
「『第一歩を踏み出したのじゃ!』って言われても・・・」
『ではサラバじゃ少年!ワシもこれでイロイロ忙しいのでの・・・お主が天下を統一し、この国に平和をもたらした時また会おう!達者での!』
そしてその言葉を最後に声は聞こえなくなった。
「オイ!ちょっと待て神様!もどってこ〜い!」

こうして五十嵐善樹は、この国に平和をもたらすため、天下統一への第一歩を踏み出したのだ!



「・・・で、一体なにを如何したらいいんだ?あの神様、ソレすら教えてくれなかったな・・・」
前文の勢いを台無しにする程の情けない声で途方にくれる善樹。
しかし、彼に言うとおりいきなり天下統一への第一歩を歩みだした、と言ってもこの時代の人間ではない彼にしたら後ろ盾が無いばかりか、出身地すら持たない身なのだ。
「はぁ〜・・・こうしても何も始まらないし・・・とりあえず街じゃなくて小さな村に行ってみよう。適当に歩けば着くだろうし」
立ち尽くしたままアレコレ考えても何も解決しないと判断した彼は、近くに村がある事を信じて適当な方向へ足を向けた。

「・・・で?何故こうなるし?」
「へへ・・・おい兄ちゃん。いい着物着てるじゃねえか、怪我したくなかったら全部置いてきな!」
「「「ひゃはははは!!」」」×30
森を適当に歩いて数十分、善樹は賊に囲まれてしまっていた。

盗賊は全員で大体三十人くらい全員刀か槍で武装している。
ただ、不思議なのは、その全員が女だという事だ。
(どうなってんだ?・・・ああ!そう言えばあの神様が、この世界では男女が入れ替わってるっていってたぞ!それでか!)
疑問が解けたのは好いのだが、いくら善樹が「千刀流」当主で相手が女でも、素手で武器を持った人間三十人に勝てる分けが無かった。
「へへへ・・・安心しなよ坊や・・・殺しわしないぜ・・・だだ、身ぐるみ剥いだ後ついでにあたしたちが満足するまで、奉仕してもらうだけだからよ。ハハハハハ!!!!!!」「「「ひゃはははは!!」」」×30
どうやら盗賊達の大将らしい女が大声で笑うと手下たちも大将に迎合するように笑う。
映画や小説では有りがちな展開だが、男女が逆転していると凄まじく違和感が在る。
(う〜む・・・あの盗賊の大将スゴイ巨乳だ・・・顔立ちもキツメで汚れてるけど美人だし・・・)

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