PiPi's World 投稿小説

華が香るとき〜外伝〜
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 18
 20
の最後へ

華が香るとき〜外伝〜 20

「う、煩いわねっ!処女だったら悪い!?あんただってどうせ処女でしょ!?」
「うふっ、可哀想な美奈子先生。私が処女ですって?私程経験豊富な女はこの学校にはいないわよ?」
朱美は美奈子を馬鹿にする様に言うが、朱美の処女を捧げた相手はバイブであり、その後の経験豊富なのも相手はバイブでしかない。今までの人生で男性経験は只の一度もないのだ。
それなのに朱美はさも経験がある様な言い方で美奈子を馬鹿にし、美奈子は馬鹿にされたのが悔しくて二人は言い争いになる。
そんな二人をよそに、洋介は一人残されてしまう。
女同士の意地をかけた争いなので当然なのだが、二人の争いは次第にヒートアップしていき、洋介の周りにはコンドームやら浣腸液やら鞭やらバイブやらアナルビーズやら三角木馬やら…………
兎に角この部屋にある全ての物が飛び交う様になっていた。
「あ、あの…そろそろ…」
「「煩いっ!!あんたはあっちに行っていなさいっ!!」」
ヒュンッ…ザクッ!!
洋介は流石に身の危険を感じ、争いを止めて貰おうと口を開いた瞬間、洋介の腕の直ぐ真横にサバイバルナイフが突き刺さる。
「…あ…ぁ…ぁ…」
余りの恐怖の為、洋介がオシッコを漏らすというオチは無いが、洋介は恐怖の余り口を金魚の様にパクパクさせる。
「へぇ〜、流石だね。いい腕してるじゃん。でも、まだまだだね」
「そう誉めなくても良いわよ…っっ!! 何ですって!?」
朱美は美奈子の腕を誉め、美奈子は喜ぶが、最後にまたけなされて二人は再び喧嘩、いや二人の戦争は再開される。

実は先程洋介の腕の側にサバイバルナイフが刺さった時、洋介の拘束具が解除されていたというありきたりな展開が用意されていた。
洋介は金魚の為暫くその事実に気付かなかったが、二人に「あっちに行っていなさい」とご丁寧にも言われたのを思い出す。
「…このままじゃ昨日みたいにオシッコを漏らす羽目になるぞ。今の内に逃げなきゃヤバイ」
昨日実は洋介は帰宅途中お漏らしをしていた。
学校や駅でオシッコをしていれば良いものの、昨日は洋介にとって「限界挑戦日」だった為家迄我慢していたのだ。
洋介にとって災難だったのは、家迄300mという所のアパートで女子大生の生着替えを見れた事である。
勿論部屋にはカーテンがひかれてあったが、見れてしまったのだ。
洋介は不審者の如くそのシーンに呆け、結局無意識の内にお漏らしをしていたのだ。

まあ、洋介は脱獄を決意し、忍者になりきって部屋を出ようとする。
一応無事に脱獄出来るという結末に至るのだが、勿論洋介の背中に様々な付属アイテムが付いてきたというオチは存在する。
因みに付属品はローションだったり、火の付いたロウソクだったり…… らしい。

洋介は保健室に戻ると、珍しくまともな判断を下す。
「明日になったら二人共普通になっているだろう。今日は疲れた、帰ろう」
そして洋介は次の舞台に向けて発進するのである。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す