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華が香るとき〜外伝〜
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華が香るとき〜外伝〜 15

「中村、止めろっ!俺の前でそんな事が許されると思っているのか!?」
「中村君!あたしというものがありながら…そんな二次元の女より、あたしのリアルな魅力を見せてやる!」
二人共洋介に迫り、洋介が写真の中の女優の裸体の細胞一つ一つ逃さない様に見ている所を奪って破り捨てる。
「なっ、何を…(するんだっ!?)」
洋介は今となっては命の次に大事な物を破り捨てられ、破った相手を睨みつけるが、顔を上げた瞬間二人だという事に気付き続きの言葉を言えなくなる。
「中村ぁ〜っ…」
「中村君…」
「は、はい…」
二人は洋介の肩を片方ずつ掴み、今にも殴り掛らんばかりの勢いで凄む。
「そんな空想な女や、姉御みたいな鏡にも写せない奴じゃなく、この俺にしろっ!金が欲しいなら調達してきてやる!性欲を満たしたいなら俺が満たしてやるからっ!!」
「中村君、あたしにしな!あたしのこの豊満な体で中村君の体も心も満たしてやるから!学校中に響き渡るあたしの地位、権力、そしてあたしという最高のパートナーをあんたが独り占めしていいんだからね!?」
二人は同時に洋介に上の様な事を言って洋介の決断を迫る。
「いや…あの…」
洋介は困ってしまう。男からみても哀れみを持ってしまう様な容姿の龍二。特注サイズの制服すら破いてしまいそうな全身、化粧をしているがつけられた化粧品に対して「ご臨終です」と言いたくなる様な顔の姉御。
二人のこの絶妙・絶品な容姿で迫られ、洋介はもう気絶寸前だった。
「ほら龍二、見てみなよ。中村君があたしの容姿に見惚れてクラッとしてるよ!?あんたみたいなホモな気持ち悪い男には興味が無いんだよ!」
「姉御、あんた鏡を見た事がありますか!?中村は俺のこの逞しい肉体、性格に惚れて俺の事を見つめてるんでぃ!」
因みに今の状況を説明すると、いつの間にか身近にあった洋介の襟を二人が掴んでおり、それぞれが力説する度に洋介の襟、いや首が絞められていっている。
(あぁぁ…俺…結局童貞のまま人生を終えるのか…)
洋介は次第に薄れていく意識の中で、寂しそうに呟くのであった。

あれから少しして、洋介は下半身が寒くて目を覚ます。
洋介の体はいつの間にか寝かされており、上半身は服を着たままの様だが、下半身は何も着けていない様である。

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