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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 2

「泉、どうだい?一緒に描いてもらおうじゃないか!」
修は乗り気だ。
「ちょっと恥ずかしいけど、修くんがよければ引き受けるよ」
泉としては、修と2人一緒に裸で描かれることで、2人の仲を確固たるものにしようと考えた。そうなれば遥もあきらめてくれるだろうと読んだ。

その絵は、冬休み期間中に広夢の自宅で描かれることとなった。遥はもちろん、他の生徒たちには一切秘密で。

“アダムとイブ”の絵が描き上がって間もなく、泉と修はついに初体験をした。
「あぁん…いいわあぁぁ…修くん…」
「泉…最高だぜ…」

冬休みが明け、登校した遥は、泉と修が“アダムとイブ”の絵のモデルになり、しかも、2人が初体験したことを聞かされ、ショックを受けた。
もう修のことはあきらめるしかない、これでふっ切れる、遥はそう思った。

休みの日、遥は大介に誘われて、彼の自宅に遊びに行った。
家族は夜遅くまで帰らないとのことだ。
遥は突然、大介の目の前で服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿となった。
「大介くん、さあ…早く私を抱いて…」
その日、遥と大介は、身も心も結ばれた。

広夢が描いた“アダムとイブ”の絵は大評判で、モデルになった泉と修は学校中の注目の的だった。2人は今や、麗美と光平に続く、学園のベストカップルとの評判だった。

一方、大介と初体験を済ませた遥は、もはや駿が夢に出てくることもなくなった。
遥も泉も、心は晴れ晴れとしていた。

 遥は年明け最初の生徒会本部の会議に臨んだ。
 「皆さん、あけましておめでとう。本年も皆さんにとってよい年でありますように…さて、最初の議題は、まずこのグラフを見てください」
 遥はスクリーンに一つのグラフを映した。
 「これは気象局が発表したこれから半年の予想気温です」
「ニュースでやってたね」
「この中で、ここを見てください」
 遥はレーザーポインタで4月の部分を指した。
「あ、これって、4月で半袖でもいいかも」
 泉が言った。
「そう、だから、私からの提案は、夏服への移行期間を4月からに繰り上げてもらうよう学校側に要請することです。これをやるには、今度の新入生に夏服をあらかじめ買っておいてもらうほうがいいので、早めに言ったほうがいいと思ったんです」
「そうですか」
「今年も暑さに悩まされそうですね!」
遥の提案に、役員全員が了承した。

その提案は後に学校側に伝えられたが、その回答は以下のとおりだった。
『学校側としては、夏服着用は原則6〜9月からのままとするが、期間に関係なく、夏服と冬服のいずれでも生徒個々の自由とする』
つまり、真夏でも冬服を着てかまわないし、真冬でも夏服でよいとのことだ。

 「さらに、学校側は、より涼しく過ごせるよう、半袖のブラウスにいくつかのバリエーションを追加しようとしている、と言っています」
 学校側の回答を会議で報告する遥はそう言った。
 「選べる、ということですか?」
 「『バリエーション』だから、そういうことになります…それで、その見本を片野さんに持ってきてもらっています」
 泉が立ち上がった。

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