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吉原伝説
官能リレー小説 - 女性向け

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吉原伝説 3

安治の額から頬にかけて、なんとも言えぬ冷たさの汗が流れた。
香代としては、恋している安治に抱いてもらいたいという思いと、こんな所で愛する人に抱かれるのは嫌、という複雑で切ない思考と感情が交互にぶつかっていた。
安治としてもこれはとても困ったことだし、彼とて香代を思っていたところもあるから、困惑しても仕方がないのだろうけれども。
そして二人を静かな傍観者として見やるご隠居としてはどうとでもなっても楽しい結果が待ちわびていることには変わらなかった。
ご隠居には二人に対して、とても大きな勝ち目があったし。

「ほれ、はようせんかい。」ご隠居はいつまでたっても動こうとしない安治に声をかけた。「やり方が分からんのか?こうじゃ!」ご隠居が香代の胸をゆっくり揉みしだき頂点にあるピンク色の乳首を軽くはじく。
「やぁっ」
香代の口から微かに甘い声がもれる。ご隠居はさらに香代の乳首をつまんだり、こねたりとしつように愛撫を繰り返すとしだいに香代の口からあえぎごえがで始める。「ふぅん・・やぁ・・あぁぁぁ」「下の方はどうなっているかな?」ご隠居が香代の足を強引に開け安治に見せる。「どうじゃ濡れているじゃろう?」

「やだ、んっもう」ぽっへたをあかくしながら香代が言う。 
ご隠居は嬉しそうに、「そうだ、香代身受けしてやろう(遊女を遊郭から買う)安治、幼馴染みだしそれがいい」 
「安治わしは決めた、今から遊郭と話をつけてくる。香代をお前さんにやるわい、その代わりに仕事を増やすぞい。わかったか」 
安治は戸惑いながらも逆らえず返事をした。「わかったなら、さっさと香代を楽しませんか」そういって、隠居は遊郭へ行ってしまった。
二人きりになり、恥ずかしさからか気まずい空気になる。香代は心にきめた『安治なら』と。
 
ふいに肩になにかが掛けられた。見ればそれは先程老人に脱がされ放置されていた小袖だった。胸元をかきあわせながら香代は顔をあげる。安治はにこりと微笑んでから、彼女の正面に座った。間近で見るその顔は既に青年の凛々しさを帯び始めていた。

「ご隠居はああ言ってますが、香代さんが嫌なこと、私は無理にしようとは思いません。
 ですから安心してください。まぁ、あとで叱られるかもしれませんが、慣れてますし」

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