嫉妬-7
俺はやっとそれだけ言うと、あとは無我夢中で激しく腰を打ち付けた。
弾けるような激しい衝突音。
俺の下で揺れる相原の白い背中。
「……イくでっ……」
俺が精を放つと同時に、相原の内部がギュウッと収縮した。
まるで俺を全て飲み干そうとしているかのように、相原は貪欲に俺に絡みついてきた。
「……相原……ごめん……」
俺はぐったりしている相原を仰向けに寝かせ、華奢な身体をそっと抱きしめた。
「ヤナとお前……最近仲ええから……俺………」
相原わがままな子供をなだめる母親のような穏やかな表情で俺を見上げている。
「……今日ね……私が…ヤナに頼んだの…ヤマトのお見舞い行きたいから連れてって欲しいって……」
「……そうやったんか……ほんまごめん……」
俺は相原の身体を抱く手にぎゅっと力をこめた。
そうしなければ目の前の相原が消えてしまいそうな気がした。
『ヤナとは何にもないよ』
ほんまはそう言うて欲しいんやけどな……。
ガキみたいかもしれんけど……やっぱり俺はお前一人で見舞いに来て欲しかった。
なぁ相原……。
お前…ヤナのことどう思てんねん……?
確かめたいけど……それを聞いたら、お前をほんまに失ってしまいそうな気がすんねん……。
相原……。
誰にもお前を渡したくない。
ずっと
俺のそばにおってくれ……。
END