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Odeurs de la pêche <桃の匂い>
【同性愛♀ 官能小説】

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第3章 破滅-2

<だってそうじゃない。私の娘まで誘惑して。私の知らないところで何やっていたんだか分かったものじゃない>
<ほんとうに情けない人ね。私を縛っておいて、自分は自由に遊んで。ご自分の考えがそうだから私までそうだと思えるのです。私はあなたがそういう人だと分かっていても、私は、あなたのこの家を出ることができないのです。この家に私の救いがあるからです。だからあなたとの行為は奉仕だと思って耐えられるのです>
<ミニョンだって、歓喜の声を上げていたじゃない>
<私のためです。あなたを早く満足させなければ、いつも私はどうかなりそうになるのです。あなたは、私を愛撫するのではなく、自分だけが楽しめれば良かったのです>
<ミニョンだって、私のココを舐めて興奮してたじゃない> 
<興奮……ですって?! Aucun faire marcher!(とんでもない)。そうしなければあなたはもっと要求をエスカレートさせるからです。舐めるのも舐められるのもお好きだったでしょ? だから奉仕って言ったんです。あなたは、私だけでなく、色んな女性と関係をお持ちです。女王だから良いとおっしゃるのですか? それを隠しもせず、私の前で他の女性と行為をするなんて。人に見られてしなければ興奮もしなくなったって言うんですか、私をバカにして……。何というお金持ちのお嬢さまの傲慢さでしょう>
<ミニョン、愛しているのよ。だから、あなたに嫉妬させて、私を……>
<何という自分本位な人でしょう。相手の方の気持ちを考えたことがありますか? あなたには心がないのです>
<いいえミニョン。本当にあなたを愛しているのよ。だけどあなたは、私に心を開いているようには見えなかった。だから、余計あなたを縛ることになるんじゃないの。どうして心を開いてくれないのよ>
<いいえ! そうとは思えない。結局あなたは私の綺麗なPussyがお好きなだけ>
<あなたくらいの綺麗なPussyなら、日本人だっているわよ>
<ええ、それは認めます。ショコの完璧な美しさ。でもそれは、あなたの血ではないのです、神が与えたものなのです。アア、ショコの美しい……>
<だまれー! Zutil! そんな話聞きたくない>
<あなたこそ心がありません。心があったら、私にあそこまでの破廉恥な行為を要求するでしょうか>
<あんなこと、破廉恥とは言わないわ、それに……>
<いいえ! フランスのビアンでも、あそこまでの変態行為はしません……と思います。私はよく知りませんけど>
<じゃあ、私を嫌いになったって言うの? もう私に抱かれてはくれないの?>
<今日ここまでお話できてよかったと思います。私は……私の一生をかけて愛せる女神を見つけたのです。心から愛し、身も心も、す・べ・て・を捧げられる神以上の女性を…………>
<それが私の娘だって言うの! なんて女よあなたは。よりよって、何も知らなかった私の娘を汚して。出て行きなさい。体ひとつで出ていきなさい!>
<出ていきますとも。でも、ショコは連れていきます。あなたは自分の娘が大人になった時も知らない。私は、ショコが大人になった日に一つになったのです。アア、モンショコ、もう、私には、ショコしか見えないのです。ショコに隠れてあなたのお相手をするのは死ぬほどつらかった。でも、心ではいつも、モンショコ、モナンジェって叫びながら、あなたの汚らわしいPussyに奉仕していたのです>
<Zutil ! あなたと翔子の交わす目配せくらい気付いていなかったとでも思っているの。たしかに翔子は私から見ても綺麗になったわ。悔しい! 私より綺麗になるなんて!>
<ほらごらんなさい。私の娘と言いながら、あなたは自分の娘さえライバルにしている。自分が一番じゃないと気が済まないエゴイストです>
<その私が、あなたの愛を欲しがっているのに……。それも解らない人に、これ以上惨めにdemandeしない。出て行きなさい! 二人で出ておいき。その代わり、絶対に、何の援助もしませんからね>
<demande……ですって? 命令でしょ? 結構です。あなたのおかげで大学院までいかせていただきました。それだけは感謝しています。いいえ……それと、ショコを生んで頂いたこと。いくら世間体とはいえ、ビアンのあなたが、よく男性と結婚してまで……>
<エエーイ……それだけは言わないで欲しかったのに、私の生きてきた苦しみも知らないくせに、あなたって人は! もう許さない!>



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