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Odeurs de la pêche <桃の匂い>
【同性愛♀ 官能小説】

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第1章 脱皮-8

「ココなの。この皮を少しめくると、ホラ、クリッとした真珠のようなものがあるでしょ? これ、クリトリスって言うんですって。みんな、クリちゃんって言ってるわ。ここを、パンティーの上からそっといじっていると、とっても気持ちいいの。興奮してくるとこれって固くなるのよ。直に擦ると痛いから、ミクは最初ツバを付けるわ。そのうちに、ホラ、ココの穴、オシッコの穴じゃないのよ、ここから、ネバネバしたものが出てくるの。そうしたら……こうして、この露を上のココに伸ばしながら、このように擦ってあげると、イヤダ……したくなってくる……翔子もやってみて……」
 ミクが興奮しだしたので、私もミクのように脚を拡げ、ミクの指の動きを真似て擦ってみたのです。たしかに凄かった。こんな、例えようのない気持ちの良さを、ほんと、生まれて初めて知ったのです。と同時に、ミクの言った秘密の場所という意味と快感に後ろめたさを持ったのでした。後ろめたさを感じてみると、その快感への欲求が募ってくるのも不思議でした。
 そして、目覚めた意識のなかで戯れ合いました。
「翔子の長い脚……綺麗ね。羨ましいわ。明るいところで見る翔子って、ホント綺麗……ココだって、ミクのように毛が生えてないから赤ん坊みたい……それに……こうして翔子のココ嗅いでみると、いい匂い……ミクの大好きな匂い」
「翔子、シャワー浴びてないのよ……」
 知ってしまった恐ろしいばかりの気持ちの良さは、キスよりも、乳房よりも、ソコに唇を付けていると大好きなミクの体内が感じられて、人を好きになるということは、顔や姿や声ではなく、お互いのココを中心として始まるのかと少し分かったような気がしたのです。

 二人は疲れ切っておりました。牛乳とオムレツを分け合って口にしただけで、快感と浅い眠りを繰り返しながら一日を過ごしてしまったのです。
 夜になって階下の食堂に降りると、サキが料理をしておりました、
「お嬢様のお言いつけだからお部屋には行きませんでしたけど、お昼は何も召し上がらなかったようね。いけませんわ。夕食を作っておきましたよ。もし、お嬢様たちに何かあったら、お母様に言い訳がたちませんからね……」
 サキに小言口調でまくし立てられると、まさか気付かれているとは思いませんでしたが、やはりどこかでいけないことをしていたんのじゃないか、という思いがしました。
「夏休みの宿題を早く片づけて、後は大いに遊びましょってことにして、一日中ずっとお勉強をしていたのよ。時間がもったいないので、牛乳を頂きながら続けていたの。ウソじゃなくてよ……」
 私は余計なことまで言いながら、二人で遅い夕食を頂きました。母が居ないせいか、サキもリラックスして給仕をしながらこんなことを言ってくれました。
「それにしてもお嬢様たちのお美しいことったら。翔子お嬢様はお母様に似てらして、いえ、お母様よりお綺麗だし、お友達のお嬢様もお可愛らしい。お人形さんのようですわ。こうしてお二人を見ていると、まるで絵本でも見ているようですわね……」
 しっかり食べ物がお腹に入るとシャワーを浴びる元気が出て、二人してお互いの体を洗い合い、バスルームでも、ひとしきりお互いの身体を探り合って楽しいバスタイムに変わるのでした。
 時にお買い物に出たとしても、サキには暑さに負けたと言い訳してすぐに帰宅しました。汗をかくのは、屋敷内でのテニスとプールで十分でした。それは結局、ミクと私の大人顔負けの激しい官能の世界に浸ることで頭がいっぱいでしたから。
 たった夏休みの半分で、二人は大人の世界に入っていたのでした。

 間もなく母が帰国する予定の前日、どうしたわけか、ミクはどうしても今日帰宅しなければならないと言い、帰ってしまいました。
 母が帰ると、また元通りの静かな家に逆戻りしてしまいました。でも、私にはミクがいる、という確かな感触が体に残っている限り、以前のように引きこもるようなこともなく、子供とはいえ、会おうと思えばどうにでもなりました。私服であれば、見た目には大人に見えると思っていた二人は、ミクが仕入れてきた情報のホテルらしいところや、母のいない日の私の家で、お互いの愛を確かめ合いました。
 こうして熱心にお互いの体を知り尽くし、より深い大人の世界を体験した……と思っておりました。


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