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SM地獄
【その他 官能小説】

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SM地獄(1)-5

その日の夜がついにやってきた。
小野原家の食卓にはこれから展開される破廉恥なできごとを遂行するための
スタミナ料理が出来上がっていた。
仕事が終わり、由紀恵が一息ついているとき、この家の家族が現れた。

ドアーを開けてこの家の家族が入ってきた。
由紀恵は慌てて立ち上がり、彼等のその姿を見て驚いた。
それは、この家の主婦の喜美子の姿だった。
いつもは華やかな花柄の洋服だったり、
又あるときは、しっとりとした着物姿だったのだが、その夜は違っていた。

薄手のほとんど透けるようなブラウスなのだが、
乳房がはっきり分かるように、ブラジャーを着けていなかった。

下半身は、彼女にしては珍しくミニスカートであり、
そこからは悩ましい太股がのぞいていた。
下には、下着は着けていないようだった。
それ以上にもっと驚いたのは彼女が首に付けている物である。

長い髪はまとめていたが、首にはネックレスではなく、
何か奴隷が装着される黒い革製の首輪のようである。
首輪にはリングがぶら下がって、そのリングにリードが付けられ、
持ち手は息子の裕次がしっかりと握り、誇らしげに立っていた。

それはまるでこれから処刑される女奴隷が、
処刑人に引かれて刑場に向かう姿のようだった。

「驚きましたか、由紀恵さん、我が家の奴隷を連れてきましたよ」
そう言ったのは、息子の裕次だった。
父親の健吾は、裕次の後ろに立っている。

「こ、これは・・?」
驚いている由紀恵を楽しむように、裕次が言った。

「そう、これが我が家の儀式の始まりです、貴女が作った料理を食べて、
ゆっくりと楽しもうということです、これからのことは僕が全て命令します、
そうだね、父さん」

裕次の後ろにいた健吾は、この間の時とは違って、オドオドしているように
由紀恵には見えた。
「ああ、この儀式はお前が主導権を握ってくれ、私達はお前に従う」

裕次は、由紀恵を見てさも楽しそうに笑った。
「母さんもいいな」
「はい・・」

喜美子という美しい母親は、恥ずかしそうに俯いていた。
(彼女は、この瞬間から妻でも母親でもなく、夫と息子の奴隷として
服従するということになるのね)
由紀恵はここで理解した。
あの高い報酬の意味がようやくここで理解できたのである。

血の繋がっていないとは言いながら、息子に犯される母親、
それに従う父親、
由紀恵は、これから繰り広げられる狂態を想像し、
気絶するような衝撃を受けた。
更に驚いたのは、これから後に繰り広げられる彼等の食事風景だった。

健吾と裕次がテーブルに着き座ると、喜美子は裕次の側に来て立った。
もう彼女は完全にこの家の主婦という立場を失った
一匹のメスの奴隷犬のようである。

彼女は肉付きの良い身体をしていたが、それは艶めかしい格好をしているので
それが余計に彼等の性欲をそそるようだった。

裕次が言う。
「母さんは、犬だろう」
「はい」
ぶっきらぼうに裕次が言うと、
それを待っていたように喜美子は裕次の足元に来て四つん這いになる。
まるで、それは主人に餌を貰う愛犬のようだった。



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