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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -7

7.両親への償い

衝撃の一夜が明けて、 私は、両親に申し訳ない気持で一杯でした。
あの大事件以来、その後始末、それ以後の生活設計などをきちんとやってくれ、特にショックで声も出せなくなった私にはとりわけ気を使って、優しく大事に大切に育ててくれました。
私が、こんなにイケナイ、イヤらしい子だと知ったら、絶対に両親は悲嘆にくれるでしょう。
でも、もう私は、イヤらしい悪い子でイケナイ子なのです。
少なくても、一面としてそうであることは、もう決して拭い去ることのできない、れっきとした事実です。
どうしたらいいんだろう?
私は、しばらく考えました。
そして、思いつきました。
イケナイ子である私にも、両親にイイ子だと思ってもらえて、私にできることがありました。
それは、学年トップの成績をとることです。
それまでも一応上位にはいたのですが、トップになったことは一度もありませんでした。
学年トップになれたら、両親に喜んでもらえる!
ささやかだけど、償いになるかもしれない!
悪い子であることは帳消しにはできないものの、悪い子としての印象は多少なりとも薄められるかもしれない!
そう決心して、私は勉強に励みました。
幸い、悪夢はそれ以来観なかったので、勉強に十分打ち込むことができ、3年の前期の成績で私は、学年トップになることができました。
両親は、手放しといっていいほどに喜んでくれ、私は後ろめたさを感じながらも、背中に背負った十字架が、少しだけ軽くなったように思えました。


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