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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -20

18.悪夢の再来

その日の夜
私はまた、恐ろしい夢を観ました。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全裸の私が首輪をつけ、後ろ手に縛られて正座しています。
私の前には、顔の見えない全裸の男が両脚を開き、仁王立ちに立っています。
そして、なんと
私は、男の股に顔を近づけ、股間にぶら下がっているモノを、舐め始めたのです。
    えっ、そんな汚い、イヤらしいこと・・・、しちゃダメ!
      私、そんなこと、絶対したくない!
心の中で、私は必死でそう叫んでいるのですが、
私の眼に映る私にはそんな心の叫びは全然届かず、
嫌がりもせず、モノを舐め続けました。
そうすると、男のモノがだんだんと大きくなり、
垂れていたのが、ムクムクっと起き上がってきました。
    あん、イヤ、私、そんなもの見たくもない!
    どうして?!どうして?!
    どうして、顔を離そうともしないの?!
そんな私の、悲鳴にも似た心の叫びにもかかわらず、
私の眼に映る私の口は、あろうことか、ついにモノを含んでしまいました。
   ダメっ、ダメっ、そんなことしちゃ、絶対にダメ!
   どうして?!どうして?!
   どうして、こんなにイヤがっているのに、
   そんなことしちゃうの?!
私はもう、心の中で泣いていました。   
それなのに私の目に映る私は、男のモノを口に含んだまま、
顔を前後に動かし始めました。
   イヤア、イヤア、やめてよう!
   お願い!そんなことするの、やめてよう!
泣きわめく私の心をよそに、
私の眼に映る私は、そのまま、顔を前後させています。
イヤなのに、その様子を見続けてしまっている私のほうも、
口を塞がれているような気分になり、
何だか息苦しくなってきました。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ううううう・・・」
目が覚めると、私は片手で自分の口を、強く押さえてました。
あわてて手を口から離し、ハアーと大きくため息をつき我に返ると、体中びっしょりと、汗をかいていました。
今度も、前と同じように、アソコが濡れていました。
そこまでは、この前この夢を観たときと同じでした。
でも、すでに打ちひしがれて死にたいと思っている私には、今度はもう衝撃はありませんでした。
何だか重苦しく息苦しい感じだけがありました。
このまま死ねたらいいな・・・
そう思って眼を閉じてじっとして横になっていると、いつの間にか眠っていました。
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝、目が覚めました。
あんな夢をまた観て息苦しくもなったのに・・・
死ねなかった!
私はがっかりして、さめざめと泣きました。



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