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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -16

14.学年トップのくびき

直前の告白では、あられもない私のオナニー姿を晒してしまいまして、よくもまあこんなことを臆面もなく書いたものだと、今さら自分ながら恥じ入っています。
ここで、ひとことお断りしておきますが、この告白は今の私の視点でその当時を振り返って書いていますので、当時の私は「異次元イキのオナニー」などとは露ほども考えておらず、『めいぬのワン子』などの物語も決してあのようにスラスラとできたのではなく、断片的なものをポツンポツンと思い浮かべていただけにすぎません。
ですから、書いたものが事実そのものではなく、事実をもとに「あれは結局こういうことだった」という今の時点の解釈に基づき、読みやすくするために多少のフィクションや脚色も加えたという意味で、事実を物語りにしたものなのです。
その点を、どうかお含みおきください。

さて高1のときの私は、今から思えば順風満帆とでもいえる時期で、勉学に励み、読書に励み、さらにオナニーに励むという三つの事柄がうまく噛みあい、悪い子の部分をイイ子の部分でうまく包み隠せるという、怪しからぬとはいえ穏やかな生活を送ることができていました。
それが可能だったのは、前期の成績で学年トップを維持できたからです。
週1回と自制しているとはいえ、オナニーにのめりこんでいるという後ろめたさが常にあるので、その免罪符としての学年トップの維持は、私にとってもう完全に至上命題で、くびきととして私を拘束するものにもなっていました。
そして、「池塘春草の夢」をむさぼっているうちに、「階前の梧葉すでに秋声」なのでした。
            



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