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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん15-9

眠るようにぐったりとしている貞ちゃん。
「待っててね」
そんな貞ちゃんに優しく声をかけて、部屋を後にする僕。

廊下の突き当たりでは鵬蓮さんが待っていた。

「まだ…成仏には至りませぬが…だいぶ良好に進んでおります」
僕にニッコリと微笑みかける鵬蓮さん。

「は…はい」
爽快感はあるけど…正直、疲れた僕。
何とか微笑みを返す。

「もぅ…先ほどのような事も起きる事はないので、貞代さんは今宵は当院で休んで行ってもらいましょう」
優しいけど断定的な鵬蓮さんの言葉。

「うん…」
鵬蓮さんの言葉に頷く僕。
そして取って返したように部屋に戻ると。
「また…明日来るから、今日はゆっくり休んでね」
ネグリジェを再び着込み布団の上に座っていた貞ちゃんに声をかける。

貞ちゃんもニッコリと微笑むと小さく頷いた。


つづく


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