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終わりなき情愛
【教師 官能小説】

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終わりなき情愛(1) -2

入学して一ヶ月経つと卒業した同級生から飲み会に誘われた。俺はやる事もなかったので
出席することにした。まぁミニ同窓会か。居酒屋である程度飲んでほろ酔い気分で
友達と繁華街を歩いていると肩を並べて歩いているカップルが目に入った。
男は眼鏡をかけたエリートサラリーマンといったスーツを着こなした男だった。
女はどこかで見たことのある顔だった。ロングヘアにソバージュ、化粧をしている。
ただ服だけは赤のドレスだった。優子だ。
(優子先生が男と歩いている・・・。)
でも俺は悔しいとは思わなかった。優子だって彼氏はいてもおかしくはない。
それを俺がどうこう言う権利もないし。俺は知らんぷりで友人と話しながらその場を去った。

それからLLの授業の時間が来た。俺も優子もその事は何も言わずに淡々と授業を受けた。
授業が終わると俺だけまた止められた。
「川野君、話があるの。」
「え・・・何です?」
(あれぇ?今日は茫然としなかったんだけどなあ。)
学生達が授業が終わって教室を去り、LL教室には俺と優子だけが取り残された。
「実はこの前だけど・・・。」
「この前って?」
(まさか俺の姿見られた?)
「実は・・・あの事を学生には言わないで欲しいんだ。」
「え?あの事って何です?」
(うわ、しっかり見られちゃってるよ!)
さすがの俺も動揺し、見てないと言い張る事にした。
「惚けなくてもいいわ。私が彼と歩いているのを・・・。」
「え?いや、その・・・。」
「いいのよ。あまり私生活は学生に話したくないんだけど・・・。」
「いや、黙っていますから、はい!」
優子先生はこっくりうなづいた。
「言いたかったのはこれだけ。もう行っていいわ。」
「は、はい!」

俺も優子も淡々と授業をこなし、いよいよ夏休み前の授業が終わっていた。
いつものように電車に乗って寄りかかるとふと腹が痛くなった。
(やべえ、下痢になったかな。)
俺は途中の駅で降りてそのままトイレに直行した。その駅はB駅だった。
トイレは幸い個室が一個開いていて入り用をたすとそのままホームまで歩こうとしたら
公衆電話で一人の女性が電話で何やら話している。いや、口喧嘩をしているようだった。
その女性に俺はハッとなった。優子じゃないか。
「話が違うじゃないの!・・・そう、もういいわ。貴方とは付き合えないわ!
・・・別れる?いいわよ!貴方の顔なんか見たくもないわ!!」
優子はそう言って乱暴に公衆電話の受話器を下した。俺は茫然とそれを見ていたが
見つかったらいけないと思い立ち去ろうとした。だが見つかってしまった。
「川野君・・・?」
「崎谷先生・・・。」
「そっか・・・見られちゃったか。」
「さっき電話していた相手って・・・・」
「そうよ。私の彼。でももう終わったわ。」
何があったか聞きたかったが聞く事は出来なかった。
「よかったら・・・付き合ってくれる?」
「え・・・?」

俺と優子はそのまま一緒に電車に乗って優子が住んでいるマンションの最寄り駅で降りた。
さすがに居酒屋で男子学生と女性講師が飲むのは拙いので優子先生のいるマンションに
行くことになったのだ。マンションの前で優子は俺にキーを預けた。


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