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終わりなき情愛
【教師 官能小説】

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終わりなき情愛(1) -1

これは今から21年前の話だ。その頃はまだバブル景気と冷戦崩壊の時代で
やれトレンディードラマだのジュリアナだのが流行っていた頃だ。
俺は都内某所にある外国語専門学校・東和外語学院に通っていた。
この全日制の学校では2年間英語を含めた外国語の教育が行われている。
専門学校は短大と同じ扱われ方をするとはいえ、就職に関わるだけに
学生は遊びながらも勉学に励んでいる。
俺、川野正弘はそんな学生の一人だ。大学受験に現役で受けたものの、失敗したが
専門学校には合格したので浪人したくなかった俺は親や大学生だった兄貴の勧めもあって
高校卒業後に入学した。まぁ入学してからそれなりに馴染んでいた。友達も何人か出来た。
でも俺の学生生活を楽しくさせたのはそれだけじゃない。LL(Language Labratry)の
崎谷優子講師だった。学校の講師にはアメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、
中国人、スペイン人といろいろな国籍・人種のあつまった講師がいたが俺には優子があこがれだった。ロングヘアにソバージュ、いつも化粧をし、顔は二重瞼だった。
白のブラウスに赤のタイトスカート。そしてスタイルだ。
まぁスリーサイズは当時俺でも知らなかったけど。
当時は年すらも知らなかった。そんな優子先生を見ているとつい茫然としてしまう。
そして俺は優子先生の英語での言うように言われて声をかける。
「Masato,Please read!」
「え?あ、Year!」
そんなやり取りもあって優子には完全に目を付けられてしまったようだ。
授業が終わって教室を出ようとした優子先生に止められた。
「川野君、どうしたの?いつも上の空よ。」
「あ・・・すみません。」
「何か悩み事でもあるの?」
「いや・・・特にありません、はい。」
まさか優子先生に見とれていたなんてさすがに言えるわけがない。
「まぁいいわ。でも授業はしっかり受けるのよ。」
「は、はい!」
やれやれ、どうやら見とれている場合ではなくなったようだ。

学校での授業が終わるのはいつも17時頃だ。俺は電車に乗り込んだ。
当然列車は満員だ。俺はいつものようにドアとドアの手すりに
寄りかかって最寄駅まで列車に運ばれた。すると誰かに声をかけられた。
「あら、川野君じゃない。」
振り向くとそこには優子がいた。
「あ、ゆう、じゃなかった崎谷先生。同じ電車にいたんですか。」
「うん、私は途中で乗り換えだけどね。」
「俺も途中の駅で乗り換えですよ。先生は?」
「私はA駅よ。川野君は?」
「俺はB駅です。じゃ・・・途中で先生が先に降りますね。」
「そうね。いつも同じ電車に?」
「ええ。先生も?」
「そうよ。」
そんなたわいのない話をしているうちに電車はB駅についた。
「じゃ、川野君気を付けて。」
「先生も。」
優子はそのまま駅を降りて階段のあるホームまで歩いて行った。
その後ろ姿は艶めかしかった。ブラウスにフィットしたくびれた腰に
モデルのような豊満な尻・・・。理性がなかったら後ろから襲いたくなったほどだ。
とはいえまだ俺にとってはあこがれの存在ではあっても性の対象ではなかった。


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