「開かれた膣」-3
「な、何を…」
そのチューブからジェル状の液を絞り出すと楼主はゴム手袋に振りかけていく。
「これから内診をする。指が入るが躯の力は抜いておきなさい」
無茶な注文を付けると、楼主は舞の中に人差し指を入れた。
「産気づくとこうやって指を挿入して子宮の開き具合を見る。これが１指開大」
今度は中指も同時に入る。
「これが２指開大。こうして指を開いて３指、４指と広がり、全開大になると破水して赤ん坊が出てくる」
指を直接入れられるのとは違い、ゴム手袋越しに性器をいじられるのは妙な感触だった。
冷たく、ヌルヌルとした違和感が胎内を這い回る。
「んふぅっ、ゃ…あぁっ」
クイッと胎内で指を曲げられ、舞は声を上げた。
「本来なら、ここまで子宮口が開くのに初産婦なら10〜12時間、経産婦でも4〜6時間かかると言うのに…」
呆れたような楼主の声が舞をいたぶる。
「こうして“診察”されながら感じまくって喘ぐとは」
指の動きが、激しさを増した。
「言わないで…」
こうして楼主は舞を責め立ててはいるが、本来、妊婦が触診されるのは子宮口、つまり子宮の入り口であり、舞が今いじられている膣部よりも奥にあたる。
しかし、そんなことは知る由もない舞は楼主の言葉に恥ずかしさを募らせる。
「舞は、指よりももっと太くて大きいのが欲しいんだろ？」
そう言って指を抜くと、楼主は机上にある金属にジェルを振りかけた。
「な…何？止めてくださ…いっ」
慌てて懇願するが、楼主はお構いなしにそれを挿入した。
「ひゃぁっ！やっ、やぁっ！」
冷やりとした無機質な金属が容赦なく舞の胎内を犯す。
「膣鏡だ。これで舞、お前の膣腔を展開していく」
楼主の説明に、舞は首を傾げた。
「膣を広げて見やすくすると言うことだ」
言い換えると、楼主は器具に付いたネジを回し始めた。
「やぁっ！やだっ。止めてください」
金属により強引に恥部がこじ開けられる感触に、舞は慄き、懇願する。
だが、その願いが聞き入れられることはなかった。
身を捩らせて抵抗をしようとするが、四肢を固定したベルトはしっかりと舞を戒めて離そうとはしない。
「ほら、どんどん広がっていくのが分かるか？テラテラに光るナカが丸見えだぞ」
楼主の言う通り、普段は明かりに晒されることのない舞の胎内は電球の光を浴びて赤く淫猥に艶めいている。