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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん9-1

お菊ちゃん大ブレイク


次の日は…。

せっかくだから何処か行きたいな。
そんでみんなの前でお菊ちゃんと堂々とイチャイチャしたいなぁ。
なんて考えながら…。
「ねぇ…お菊ちゃん、みんなの前で姿を現す事は出来るの?」
僕は思い切って訊いてみた。

「できますよ」
何で?って顔であっさりと答えるお菊ちゃん。

「いやさぁ…みんなの前で堂々デートしたいなぁって思ってさぁ」
もぅストレートに思いを口にするしかないよね。
「良かったらさ…服を買ってさぁ…」
照れ笑いを浮かべる僕だけど…。

お菊ちゃんの表情は何処か曇ってる。

な…なんかマズッたかなぁ。

「あのぅ…菊の着物はまずうございますか?」
真剣な眼差しで尋ねてくるお菊ちゃん。
そして…不意に顔を赤らめて。
「あ…あの…てーしゃつなる物は…大変、ら…楽にございますが…」
ん?お菊ちゃん…俯いちゃった。
「き…菊は…かような着物は…恥ずかしゅう…ございます」
最後は消え入りそうなお菊ちゃんの声。

そっか!!
それなら無理に着替えさせる訳にはいかない。
けど…どうでしょう。
ん〜ん。
ん〜ん。
ん〜ん。
考えまくる僕。
そ!そうだ!!
メチャクチャいい考えが浮かんだ。

数十分後…。
僕とお菊ちゃんは電車の中にいた。
この時はまだ、お菊ちゃんの姿は僕にしか見えないけど…。
もうすぐだよ…お菊ちゃん。

「ここだよ…お菊ちゃん」
目的地に着いた僕とお菊ちゃん。
ちょっとした建物の陰に隠れると…。

「では…他の方にも姿が見える様に致します」
ちょっと緊張した様に言うお菊ちゃん。
いつもの腰元着物から…。
パッと薄いピンクの花柄の着物に変わった。

「もぅ…みんなにも…?」
僕のやや緊張気味。

「は…はい」
お菊ちゃんもガチガチ。

「けど…どうして着物が変わったの?」

「こ…これは…これは…し…知りませぬ!」
顔を赤くして慌てるお菊ちゃん。
そっか…オメカシしたんだね。

「お菊ちゃん…綺麗だよ」
僕はお菊ちゃんのホッペを指先でツンツン。

「と…俊樹さま!お戯れされては…困ります」
益々、恥ずかしがるお菊ちゃん。
益々、可愛い。

「さぁ…いこ!」
そんなお菊ちゃんの手を握る僕。
手をつないで建物の陰から歩み出た。
今…僕たちは家から電車で一時間くらい来たところにあるテーマパークに来ていたんだ。



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